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特徴表 1-4 オシャレ　いつも身だしなみに気を使っている　APP＋1 トリックのネタ切れをきっかけに、ミステリーからジャンルをホラーに移行した作家。PNは由羅木　梗（ゆらぎ　きょう） 転向後も大賞はまだ取れないが三誌で雑誌連載は抱えており、 実家の影響で今度こそネタには事欠かない……はずだった。今は何を書いても怖くない様な気がして、最後まで書けず完全に煮詰まっている。 筆が乗れば一度に書けるタイプなので、今まで書き溜めていた分をどうにかして細切れにしてここ半年連載を続けているが、それも持ってあと三ヶ月。 このまま何も浮かばない状況が続けば大変まずいことは自明である。 性格としては一度集中すると長く、寝食も二日は忘れて机横のウォーターサーバーのみで生きることもしばしば。表情筋はあまりいうことを聞かないが、結構笑うし喋るし冗談も言う。その他特徴としては瞬きが少ない。 書き物を好む他、他の家族は由良ほどは大きくなく、一般の家具のサイズに適応しようとした結果、かなりの猫背になっている。普段は実質195cmくらい。 学生時代は棒術の道場に通っていた。試合後に道場主のくれるサータアンダギー目当て。結構楽しかった。以来、棒状のものを持ってるとなんとなく落ち着く。杖は疲れやすいのをカバーしつつ、心も安らぐのでお気に入り。ゴツくはないがオーダーメイドサイズではある。 服は友人のブランドの試作品をもらっており、外に出る時はそこそこ気を使うらしい。 実家は神社。代々いわくつきの人形や絵画を預かり供養するのが一番の収入源であり、本殿より倉庫が大きい。 お正月はそれ目的以外の参拝者の対応が増えるので、 由良も事務に駆り出されている。 新しく越してきたり、由良を知らない観光客からは正月にのみ現れる妖怪という噂が立っているのは、本人は知らない。 一人称　私 二人称　君 呼び方　〇〇君、〇〇さん 基本は敬語。 『居留守の結末』 引きこもりの女子大生、初平棗は居留守が趣味だった。 足を忍ばせ、息を殺し、ドアスコープを覗く。 響くチャイム。 扉越しの小声の罵倒、困惑、事務的な無関心、 時には蹴られるドア。 その誰もが彼女に向けられる感情であり、 トラウマより好意を疎ましく思う棗の、 最高の娯楽であった。 そんな彼女が、殺された。 窓もドアも鍵のかかったワンルームの玄関先で。 刑事である柘植梁二は、相棒の枇杷苑一とこの事件の担当となり、彼女に連なる人間たちの狂気の一端に触れることとなる。 『獅子が眠る土地』 バブルの最中、とあるデパートの屋上では、年老いたライオンが飼われていた。社長が友人より安く引き取ったものである。 そしてあっという間にバブルが弾けた後、退廃の気配の中、老いたライオンは食いものもろくに与えられず、かといって矜持のために他人へ譲られることもなく死んだ。 時は流れ、平成の頃。そのライオンの墓碑の前で、ある女が死んでいた。 幼児が母に甘えるように丸くなって、外傷はどこにも見当たらなかった。 女はどうして最後の場所をここに選んだのか、もしくは自殺か、他殺か。刑事、羽間桜樹郎が真相に挑む。 『孔雀沢殺人事件』 写楽法一シリーズ第一作。 雨で枯れた沢に水が流れると、 川が孔雀の羽のように煌めくことから 孔雀沢と名付けられた風光明媚な村がある。 探偵である写楽法一は湯治のためこの村を訪れ、 民宿で起きる殺人事件と、 村全体に渦巻く陰謀に巻き込まれていく。 『スノードロップ殺人事件』 写楽法一シリーズ第二作。 連続殺人事件、通称スノードロップ殺人事件。 2月15日、スノードロップの花を眼球に詰められた遺体5体が発見される。 彼らの共通点は20年前、とある高校の3年1組にいた生徒たちだった。過疎地の高校であり、クラスメイトは13名である。そのうちの一人から依頼を受け、写楽はひた隠しにされる20年前の少女失踪事件をも追うこととなる。 『XX殺人事件』 写楽法一シリーズ雑誌連載をまとめた短編集。880ページ、上下巻に渡るそれは、確実にミステリ作家としての寿命を縮めたと後ほど語る。もっと引き伸ばしてトリックを出し惜しめばよかったなとのこと。分厚さもあり、あまり売れなかった。 『薄明館殺人事件』(転換期、ミステリ最後の作品) その館では、薄明を迎えたものはいない。 30年前、突如党首が乱心し、一族使用人、館にいた全ての人間を殺害し、薄明に自刃し、廃墟になったと言う館がある。 当然若者の間で心霊スポットとして話題となったが、昼間はもちろん、深夜に至っては問題なく、薄明、つまり夜明けを迎えるまで足を踏み入れたものは一人残らず翌日に変死体として発見されていた。 館の土地の購入を画策する富豪、越久川に依頼された探偵、写楽法一は、もう一人の専門家こと、因縁のあ。ら心霊学者の千萱充と時に口争しながら捜査をする。 実際は塩の導きに関係し、成分がとある割合になると有毒となるガスによるものであった。 その発生源で薄明を迎え、千萱を庇った写楽は 「どうだ、やっぱり人の手で解き明かせねぇモンはないだろ？」と最期の言葉を遺し、死亡した。 『祈願島の怪』 千萱充シリーズ一作目。 写楽の遺志を継ぎ、千萱は自身に寄せられる依頼を、 より事件解決的アプローチで挑むようになる。 此度の依頼は、島の持ち主である碌山惣五郎より、 祈願島という無人島に夜な夜な怪しげな女が訪れ、 人魂が舞うのをどうにかしてほしいとのことであった。 月間百鬼夜行にて連載中。 『地蔵が淵の怪』 千萱充シリーズ第二作。 地蔵が淵。そこはかつて、口減らしが行われていたという呪われた淵である。淵の辺りを取り囲むように、何百もの地蔵が立てられ、静かに苔むしている。 そんな地蔵が淵で、本物の赤子の声が聞こえると噂が広まっていた。千萱は友人の破手堅助と地蔵が淵へと足を踏み入れた。 季刊百鬼夜行廻にて連載中。 『果てへと至る薬指』 結婚式を翌日に控えた花嫁が、薬指のみを残して失踪した。そして、十五年後、とあるハイウェイの中の車より、ウェディングドレスを着た薬指のない遺体が発見された。最後に花婿が別れた時と同じ年頃の姿で。 その日からかつての花婿に、花嫁が視えるようになった。 これは、新たな家庭を築き別の人生を歩み始めた男を突如襲う、忘れられた花嫁との運命の交錯の物語である。 月間妖愛にて連載中。

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