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特徴:愛書家、異物への耐性 職業:ジャーナリスト(雑誌編集者を応用) 職業特記:真実が隠蔽された報道を目ざとく見分けることができる。 年収:800万円 財産:4000万円 英景 来夢(えいけい くるむ) 23歳 女性 英景家に生まれた女性。生誕時に授かった武器は"クルムラウフ"…StG44という銃のアタッチメントとして生まれた曲射銃身である。勿論本体のStG44と共に贈呈された。 さてこのクルムラウフだが、現代ではナチス・ドイツが開発した珍兵器の内1つとして知られている。この銃のコンセプトは「隠れたまま敵を撃つ」であり、それを可能にする為に"曲射銃身"という文字通り銃身を曲げて造られている。これにより、遮蔽物から銃の先端だけをひょっこりと出して、死角からその先の敵兵を撃ってしまおう、という訳。 しかしこのクルムラウフには幾つかの欠点があった。本来直線上に射出される筈の弾道を無理やり曲げている為に銃身にかかる負荷が大きく壊れやすい、弾詰まりで壊れるならまだマシで最悪の場合腔発さえ起こりかねない、というかそもそも隠れて撃つと肉眼での視認ができないから敵に当たりにくい…といった具合。立派なテーマとは裏腹に実用性が優れなかったクルムラウフは、当然広く普及する事は叶わなかった。 そんな銃を授かったからなのか、来夢は英景家に生まれながらも、幼い頃よりそういった武器やら戦いやらの血なまぐさいものへの関心がかなり薄かった。…否、正確に言えば違う。それらよりも何十倍、何百倍も彼女を魅了してやまないものがあったのだ。 それが、「文学」である。 来夢はいわゆる地雷系ファッションを好む為に風貌から偏見を招きがちだが、その文学への愛はまさしく本物だ。小さい頃は絵本の読み聞かせを誰よりも喜び、学生時代は図書室に通いつめ、自力でお金を稼げる様になればその給料はもちろん読書に注ぎ込み、そうして読破した本は一体今までで何冊に及ぶのか…。 そんな文学少女は当然とも言うべきか、その趣味が高じて現在は編集者として働いている。担当しているのは「梶井 玄師」というPNの小説家、来夢が敬愛してやまない作家の内1人である加地源氏だ。 どうやら異性が苦手らしい加地は、初めはそのこれでもかという程自分が不得意としている雰囲気が詰まった来夢に顔を顰めていた。しかし小説家と編集者として来夢と接していく内に彼女の熱意を感じ取り、今では他の女性と比べると随分柔らかい雰囲気で話す様になったらしい。来夢も来夢で「玄師先生が以前よりも色々話してくださる様になった」と喜んでいる。良かったね。 「文学は、心の栄養なんですよ～…♪」 「…そういえば、加地さん。以前に新しく担当になった編集者の方がいらっしゃいましたよね。あの方との調子はあれからどうでしょうか？当時は随分と窶れた顔をなさっていましたが…いつも以上に。」 『ああ、思ってたよりは大分マシだった。最初はただのクソガキだと思っていたが………そうでもないらしいな。あいつは紛れもなく文学の人間だったよ。』 「…あの加地さんがそう仰る程とは…、どうやら余程文学に熱意がある御方だと伺えます。その様な方が就いてくださって良かったですね。」 『ああ、必要ないところでピーチクパーチク騒がないのも良いところだな。喋り方は少し気になるが………まあ、どうせ必要外なことは喋らないからどうでもいいな。東条はどうだ？新しくなったんだろ？』 「えぇ、私の方も、文学に明るくて快活な女性が担当になりまして。業務に対して直向きな、とても良い方ですよ。」 『へえ、快活ね。お前女が担当になったからって誑かしたりするなよ？ま、仕事仲間にはそんなことしないか』 「おや人聞きのよろしくない、まるで私が誰彼構わず女性を誑し込む漁色家の様ではありませんか。そう言う加地さんこそ、あまり担当の方に厳しい言葉を投げ過ぎてはいけませんよ？ふふっ…。」 『俺は厳しくしていないぞ。俺の態度を厳しいと受ける受け手の側に問題がある。お前は誰彼構わずは猟色しないが手頃な女は誑かすだろう……』 「またそう仰っていますと、折角巡り会った善き仕事仲間も離れていってしまいますよ？それに私はもうその様な事は致していません。」 『少なくとも東条にかける言葉よりは優しいから安心してろ』 「ふふ、相も変わらず手厳しい。」 「へっくち！…う～ん…誰からいむの噂したぁ～…？」

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