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「デウス・エクス・マキナは死んだ」 HO2「ヒト」 一縷　(いちる) 一人称：わたし　二人称：おまえ 「偉大なる神」に作られたその時から仕えている。 逸話もなく、存在を証明するものもない「だれも知らない神」としてただ在るだけ。 「偉大なる神」が作り上げるものを見守り続ける日々であった。 他に何が出来るのか、何がしたいのかがわからず、故にまた見守り続ける日々を過ごす。 周りの神々から誑かされようと、事実だと認めただ淡々とそして粛々と受け止めていた。 向けられる様々な言葉に抗弁するに値する逸話も能力も何も持たない己は、いつからか疑問が生まれるようになり、何もない己が神でいていいのかと考え始める。 神としての逸話、信仰や崇拝といったものに興味がないわけではない。 ただ己は神格化し神たらんと欲する性質ではなかったのかもしれない。 神として直接でなくとも人間と関われることの方に憧憬を抱くようになる。 人間はかくも見飽きないものである。 生まれては死に、死んでは生まれてくる……膨大なサイクルを見続けてきた。 そのなかで光り輝くものがいれば暗く濁るものもおり、輝きも濁りも千差万別で見ていて面白かった。 大多数の人間は懸命に生きる、その様が愛おしいと感じていた。己には無いものだと眩しかった。 心というものも、とても興味深い。 複雑で様々と変わる変化に、どんなものだろうかと思いを馳せる。 今のまま見守るだけでは嫌だと思い始める。 人間と関わってみたい、いや……人間になりたいという欲求が強くなる。 「だれも知らない神」として在った時は感情というものは希薄であった。 しかし「人間の体」を手に入れてからは「心」や「感情」というものを強く感じるようになると、これが人間なのかと湧き上がる感覚を噛み締めた。 神として何もなかった。 人間としてでなら何かを得られるのではと期待をしている。 神であった為に性別に拘らない。 体躯は女性的だが口調は男性的。 声を荒らげることは滅多にない。 「わたしは何も持ってない。……なにもない」 「わたしは……空っぽなんだ」 「進まないということは停滞だ。何も変化は起こらない」 「すまない。わたしもよくわからないんだ」 「わたしは先に進む。おまえはどうする？」 「さぁ立て、前を向け。足を進めろ。お前の望むものはその先にあるかもしれないんだぞ」 ▼備考 RPの方向性：クールビューティー系、イケメン系女子。 誕生日：5/30 誕生花： アマリリス「誇り」「おしゃべり」「輝くばかりの美しさ」 ペラルゴニウム「あでやかな装い」「篤い信仰」 エキザカム「あなたを愛します」 アツモリソウ「君を忘れない」 紫のライラック「恋の芽生え」「愛の芽生え」「初恋」 誕生石： シトリン（黄色）「愛する喜び」「繁栄」「元気な心」 ツァボライト（グリーンガーネット）「純愛」「影響力」 誕生色：灰桜「ロマンチスト・知識」 名前：一縷(いちる) 慣用句「一縷の望み」から命名。 人間の体を得てから自分自身で考えた名前である。 願いが叶いますように、と……。 ★鈴蘭　ミュゲ(仏) 全体での意味は「幸福」 「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」「優しさ」「愛らしさ」 金茶#f39800 2021/05/31「デウス・エクス・マキナは死んだ」ロスト

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