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都立星加美高校二年生、図書委員。 誰よりも本を愛し、どんなものよりも本が大好きの本好き少年。 趣味はもちろん読書。将来の夢は司書。 一般的な家庭に生まれ、気弱で臆病であり、 思ったことをなかなか言動に移せない内気な性格でもある。 ただし、本のことになるとこれ以上ない関心を示し、本の話題になるとテンションが爆上がりする(当社比)。 誕生日は6月6日。 弱い自分を変えたいものの、どうしていいか分からず悩んでいた1年前、道端で生き倒れている男性を発見。 彼の話す住所までどうにか連れて帰ると、そこは海外系暴力団(？)のアジトの1つで、倒れていた男性はその組織のリーダーであった。 ビビり散らかすものの、命の恩人にお礼がしたいと言われ、反射的に「強くなりたい」と零してしまう。 その後、物騒なおっさんらに鍛えられ、見事ちょっとだけ強くなった！……ような、なっていないような……。 拳銃の腕は本人の努力もあったが、もとからの才能が開花し(てしまっ)た産物である。 使用している拳銃(357口径マグナムリボルバー)は組織(マフィア)のリーダーであるおやっさんからの貰い物。 何でもおやっさんが大切にしていた女性からの形見らしい。 なお、拳銃を持つと性格が変わる。 □嘉田紡梨 彼の家はWWⅠ、WWⅡにおける戦闘で活躍する兵士(日本軍)を多く輩出している。もともと嘉田家の人間は戦闘の面で器用な人間が多く、生存意欲がかなり強い。これが、紡梨の拳銃の才能に繋がっていると思われる。紡梨本人は平々凡々で非力な一般市民でしかない。だから、道具に頼る必要があった。つまり武器に依存しなければ紡梨は戦闘に勝てない。 では何故拳銃に触れると口調が悪くなるのか。 紡梨本人に特別これ、といって過去に何かショッキングな出来事があった訳ではない。上記の内容は現代を生きる嘉田家の大半は知らないことだし、それを除けば基本的に平凡な人間である。 本当に、普通の人間だった。 ただただ紡梨は人一倍、他人に自分の意見を言うのが、途方もなく恐ろしいことだと認識していた。 相手から嫌われてしまったら、不愉快にしてしまったら、不幸にしてしまったら、と最悪を想定して人一倍悩み、自己主張することがとてつもなく大きな壁によって阻まれていた。 結果として現実にも弊害を及ぼす。否定ができない紡梨は周囲に「それでいい」と思わせてしまうことが多々起きる。それは進路のこと、将来のこと、人生の事。 もっと細かく言ってしまうと、「お前はこうなんだから、ここの大学に行け」を教師や親、友人から遠回しに言われてた。本当は司書になりたい。それを伝えるだけでいい。それなのに紡梨はできない。心底自己嫌悪し、話せない自分を、そしてあまつさえ周囲も憎んだのだ。 そうして生まれたストレスは、紡梨の中で燻り続ける。発散されることも無く、心に溜まっていくだけ。 それを発散できるのが拳銃だった。 彼の体に流れる血の、生存意欲と闘争本能が拳銃によってリミッター解除される。拳銃は武器で相手を傷つけ、己の強さを証明させる。彼は自身に立ちはだかる壁を払いたかった。 自己主張できない、他人を否定できない、弱い自分を無くしたかった━━━強くなりたかった。 拳銃はつまり彼が本心を乱暴にさらけ出せるツール。 端的に言えば複数の意味で、『いきるための武器』。 彼の燻り続けたストレスは、いつしか彼の人格を大きく歪め、けれどその強い生存本能から、醜い部分を切り離されそうとしているのかもしれない。乱雑な口調、暴力的な態度。 彼の心が二つになってしまう時も、もしかしたらそう遠くない未来の物語の1つになるのかもしれない。 彼に出会ったのがもし高校三年生の終わり頃や、大学生の頃だったら、また違ったストーリーが生まれていたと思う。また、彼と出会わなければ、または生涯拳銃にさえ触らなければ拳銃の腕が開花することも、口調が変わってしまうこともなかっただろう。 確かなことは嘉田紡梨は物事に悩むただの子供であり、不器用で、未成熟であるという事実のみが転がっていることだけだ。 そしてそれを矯正して、嘉田紡梨という人間がどうなるのか━━どんな風に探索者として物語を紡ぐのか、変化するのか、見届けていきたいと思います。 所持(ネタバレ有)えつらんちゅうい 魔法のローリエ×3枚… このローリエを使った料理を食べたものはSAN値を1d6回復する。傷口に張り付けると1d3回復する。 体内の毒を瞬時に無毒化する。その他もろもろ好きな用途で使える。 星の鍵…オリジナルアーティファクト。所持している場合に限り、一度だけＨＰ-2以下による確定死を回避出来る。 （HP全快で復活出来て且つそのことに関する当人のSAN値チェックは無し）

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