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第2新東京市現支部長。 フリー記者としても活動し、常にあちこち動き回っているのでほとんど執務室を空けている。支部の事務仕事はハーヴェストに甘えがち。 幼少期のとある事件をトリガーに、覚醒。同時にそれまでの記憶が空白に。それ以来事件の関連情報を追い続けているが、未だ核心的な手がかりは掴めていないまま。 霧谷雄吾とは上司・部下としての直接的な繋がりに加え、17年前の某事件の解明という目的において協力関係にある。（Dロイス:右腕） ピュアバロールRC型アタッカー。 難易度の高い情報収集にもしっかり手が届くように成長したい。 〜2017年　記者時代。霧谷雄吾との邂逅。 2017年　霧谷の抜選でUGNエージェントに。旧友・安達伊予との再会？伊代からコードネームを貰った。たっぷり皮肉が含まれている。 2019年　第2支部長に就任。ハング、ハーヴェスト、他支部から異動してきたフォックス、覚醒に伴い保護した少年・永山燧と共に、現在任務に当たっている。 　 【覚醒と邂逅】 2004年、UGN設立の前年。当時11歳だった彼女の、それ以前の一切の記憶が失われた。 “事故“による強い心的なストレスを原因とした解離性健忘だとされ、それ以上の進展は無かった。ただ失った感覚だけが残り、強烈な虚無感と孤独感から能力が覚醒していた（覚醒：忘却）。 既に両親不在。郊外の病院で数年間、最低限のリハビリと生活保護を受けた。この頃から右眼の水晶体にレネゲイドが強く発現するようになり、波長500nm程度の光を吸収している。充血だと誤魔化すには苦しいほど鮮やかな赤色を帯びた。コントロールは可能。 自身の欠陥を埋めるため、半ば取り憑かれたように記憶の手がかりを探すうちに記者の道を歩んでいた。彼女は情報を集め真実を見抜く能力に長けていた。 個人経営の整形外科医だった父・三条官作は、施術室で起こった同“事故“で行方はおろか消息不明、母はその数年前に持病の悪化で病死していたことを知る。しかしその“事故“の詳細が記録されたものはなく、不自然な点がある。彼女は事件性を疑うようになった。意図的に公にされていない、隠された事実があるはずだ。そこには当時の組織権力の影がある。 記者の仕事が板についてきた頃、UGN日本支部長である霧谷と面識を持つようになる。記者スキルを買われ、表立たない専属の情報屋として彼に尽くした。霧谷も2004年の某事件について秘密裏に探り、関連する情報を共有するなど協力関係にある。 4年前（2017年）、表向きにUGNエージェントとしても登用され、2019年には第２新東京支部・支部長に就任。自身の能力を活かしてUGNの一員として働くことは、ただ過去に囚われていた彼女に別の視点を与える大きな転機になった。広がる人脈と、多岐に渡る任務が彼女を成長させ続けている。そのきっかけを与えてくれた霧谷のことを少なくとも信頼している。 彼女には真実を知る権利がある。その前では、組織の権威や都合など取るに足らないものだ。 じきに氷は溶かされる。彼女の慧眼が、必ず過去の全てを捉えるだろう。

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