タグ： しぃなっ子

裕福な家庭で育った 不自由はなかったけど愛もなかった 使用人はよく入れ替わる 唯一大好きだった使用人は目の前で父親に殺された 人はいつか死ぬもの それが早いか遅いか 誰かの手によるものかそうでないか それだけと割り切るようにした そうしないと自分の心が死ぬからね 「献(みつぐ)って名前、投資家になるべくしてなったって感じだよねぇ。別にいいんだけどさ。でも俺自身は献身的な訳でもないし、そこに関してガッカリされても困るんだよね。まぁ契約分はしっかり仕事するしさ、そこは信用してもらってもいいけどね」 「俺の仕事？投資家……って投資するための金は何処からって話か。元々は普通に働いてたよ。俗に言うサラリーマン。株に手出してからこうなったんだよね。言うなれば脱サラ投資家、なーんてね。……今の笑うとこだよ？」 「俺の歳？そんなの聞いてどうすんの(笑)内緒だよ、なーいーしょ。少しくらい分からないところがあった方がミステリアスでいい感じでしょ？」 「好きなタイプかぁ……素直で従順な子が好きだよ。可愛らしいよね、そういうの。嫌いなタイプは……うーん、特には無いかな、なんて。こんなとこで言って波風立っちゃったらどうすんのさ。言うわけないでしょー？まぁ、無くはないけど、言うつもりもないよ」 「好きな食べ物？急になんか普通の自己紹介みたいになったね。いや、別にいいよ。うーん……そうだなぁ、なんだろ。強いて言うなら魚より肉が好き、くらいかな……嫌いな食べ物は野菜だね。あれは人間が食べるものじゃないから。……まぁどうしてもって言うなら食べるけどさ。」

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