タグ： あなたの心の最寄り駅 ジャンヌの猟犬

【来歴】 フランス・ヴァロワ朝第5代国王シャルル7世とその王妃、マリー・ダンジューとの間に設けられた第二王女。1433年にトゥーレーヌ(現在のアンドル＝エ＝ロワール県)のシノンで出生した。 1443年にクーデターが勃発し、反乱軍から"一族郎党皆殺し"を声高らかに叫ばれるなか、父とともに滞在していたアンボワーズ城を命からがら逃げ出して小さな農村へと落ち延びることとなった。 まだ子供であった彼女は誰に疑われることもなく戦災孤児として村へ迎え入れられ、以来"勝利王"の異名を持つシャルル7世に想いを馳せ「ネル(Nel:優勝者の意)」と音を似せたアリエノールの愛称ネル(Nelle)を名乗り10年間身分を隠しながら過ごしている。 【能力・性格】 一見すると人当たりがよく親切で、誰に対しても腰が低いが、それは「己こそがいずれ女王となる人間である、我は国家なり」という強烈なプライドに由来するものである。 (国民の人口は国力に直結するため、アリエノールは「財産・所有物として」貴族から賎民に至るまで一人一人を大切に思っている。ゆえに彼女は誰に助けを求められたとしても極力力になりたいと願い、行動するだろう。 幼少期の英才教育の賜物で基礎思考能力に優れる。しかし所詮は10歳で勉学に取り組める環境から切り離された人間であるため、"ただの村娘"にしては並外れた知性の持ち主と言えるが神官や官吏たちとは比べるまでもなく知識量が劣る。 一方で民を統べるためにと叩き込まれた交渉技術はいまだ失われておらず(※HO2恩恵 交渉技能+20補正)、その弁舌には目を見張るものがある。 常に周囲を警戒して生き抜いてきた境遇から何かを目ざとく発見したり他人の思考を読みとることが得意であり、目立たぬよう振る舞う方法も身につけているが(※HO2恩恵 隠れる・忍び歩き初期値50)、それでも命の危険が迫った時に備えてナイフの扱いを死に物狂いで学んできた。これは村の自警団の男衆を説得して教えを乞うたものである。 暗殺を警戒して乳児の頃より少しずつ毒に慣らされた経緯があり、毒に耐性がある。(※HO2恩恵 POT対抗+20補正) 【容姿・所持品】 父母譲りの栗色の長髪をゆるく三つ編みにまとめてリネンの帽子を被り、質素なエプロンワンピースを纏っている。 持ち歩いているバスケットの中身は火打ち石と照明道具、虫眼鏡と筆記用具、巾着(銀貨入り)。ナイフは極小の鉈に近い形状のもので、太腿に巻いたホルダーに挿している。 【その他】 今となっては呼ぶ者もない、忘れ去られた真名はアリエノール・シャルロット・マクシミリアーヌ・ド・ヴァロワ(Aliénor Charlotte Maximilienne de Valois)。 ヴァロワ朝の祖・カペー家に嫁いだのち、仏英を股にかけて精力的に統治を行ったアリエノール・ダキテーヌと父・シャルルの名(女性形:シャルロット)に加え「最も偉大なる者」という意味をもつマクシミリアーヌの名を貰い受けている。 技能はHO恩恵と職業表「トライブメンバー」準拠。 「ジャンヌの猟犬」 HO2 農民(残された血族)として作成。 －－－－－－－－－－－－－ 確定ロストシナリオ「心亡くした機巧人形」END2 "人形はニンゲン成りて" にて永久ロスト。 瞳を固く閉ざした15cm程度の球体関節人形に姿を変えられた彼女は、神格ニャルラトホテプの所有物として今も外宇宙のどこかを旅していることだろう。

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