タグ： とある幸せな家族の話

　彼女の生まれは東京である。一人っ子の家庭に生まれ、特に強く優しい父を慕っていたためか、若干男勝りな性格になった。自分が正しいと思うことを貫く性質であり、その性格上誰かとケンカをすることが多く、その過程でそれなりの腕っぷしを手に入れた。そのため学校でのトラブルも多く、中学校では一部の生徒に恐れられていた。 　高校に入学する時に父が他界し、高校を出るまでは母と子の二人家族として暮らしてきた。片親の生活で金銭的な不都合が多かったが、彼女は高校の間にバイトを掛け持ち、家事なども行って健気に家を支えた。これは、彼女にとっては家族の形は非常に大事なものであったためである。父があり、母があり、そして自分がいる。その形を変えたくないと彼女は思っていた。そのため、高校3年生の時に母から再婚をすることを告げられた時は、父と自分を裏切られたようなショックを受け、当時付き合っていた彼氏の家に転がり込む形で家を出ることになる。 　その後は彼氏の家にてバイトなどをして過ごすことになるのだが、自立をしたい彼女と家庭に入って欲しい彼氏との折り合いがうまくいかず、家を出て行くことになる。唯一の家族とケンカをしているため、家を借りることができない彼女は路頭に迷うことになるのだが、その道中で長谷川和志と会うことになる。 　好きなものは苺と家族、嫌いなものは自由にさせてくれないもの。趣味は料理と猫の動画をYoutubeに投稿すること。 　名前の読み方は「まいか」。一家が幸せになれるようにと苺の花の名がつけられた。

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