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◯夏澄(かすみ)/『月夜に蠢くルーガルー』HO1 ・真冬に煌めく初雪のようにも、花束の中で密やかに揺れる霞草のようにも、白銀に揺らめく髪を肩ほどの長さに伸ばし、それを緩く後頭部で丸めている。瞳は快活な碧玉の色をしており、感情豊かに煌めかせる女性。 ・快活で明るく、感情表現豊か。にこやかな笑顔を浮かべていることが多く、人当たりがいい。他者の話を聞くことも、他者と話すこともどちらも好ましく、にこりと微笑み他者と接する。 　だが、同時に少し真面目でサバサバとしたキライもあり、たまに融通の効かない態度も見せる。いちど決めたことは全力で貫き、完遂をして見せる豪胆さも持ち合わせている。 ・同時に、合理的且つ打算的な思考を併せ持ち、目的の為に他者へと近付くことも得意とする。 　人当たりがよく親切な態度を上手く使いこなし、するりと懐の中へと入り込んでは情報を引き出す。 　若さゆえに侮られることも多いが、その侮りさえも手玉にとり、にこやかに微笑んでは相手のペースに合わせて、けれども裏で彼らの機敏を丁寧に観察してはそれらを上手く誘導し、自己の目的を織り込んで話を進めることを得意とする。 　それなりに整った自身の容貌と合わせて、かなりの実力を持つ「ディマ(Dimma)」情報屋兼交渉役。 ・小規模なマフィア、「ディマ(Dimma)」に十代、凡そ17歳の頃から所属をしている。 　前述の通り主に交渉担当、また情報屋としての仕事を主にしており、拳銃の扱いは心得ているものの、荒事はあまり得意ではない。 　ただ、力はそれなりに強いため、ただの若い女だと思って舐めて掛かると、それなりに手痛い仕返しはしている。 　職業柄危険な目に幾度と無く遭遇しているため、危機察知能力は高く、問題があればすぐに手を引く潔さも持っている。 ・組織に忠誠はあるが、愛着があるかと言われると実はそこそこ。自身に親切にしてくれたり、気の合う仲間は普通に大事にはしているが、組織の為に生命を賭けるほどに必死になるかと言われると否。 　別に、痛いことをしたい訳じゃないの。死にたい訳でも無いわ。生きてくために必要なお金を稼ぎたいっていう、それだけだから。 ・本来は、両親と身体の弱い兄を持った極々一般的な普通の家庭の生まれ。然し、中学時代に事故により両親が他界し、身体の弱い兄と共に、二人きりで遺されることとなる。 　然し、母の親戚筋の人間に引き取られ、面倒を見て貰うことになり、高校・大学と進学することができた。また、兄の面倒も見て貰っている。 　だが、その実親戚筋の人間らは少々問題がある人物たちであり、言ってしまえば裏社会と繋がりのある人間だった。 　自身らの面倒を見る代わりに、仕事を手伝えと────犯罪を手伝えと、条件を出された。 　端的にいえば、売られた。兄を盾に。 ・生きる為には頷くしかなかった。兄を、生かすためには頷くしかなかった。 　────否、頷く以外の選択肢なんて、何処にもなかったのだ。 　だって、そうしなければ、生きられない未来は幼心にだって分かったから。 　幸いにも顔も頭もよく、機転も利き、そして、肝の据わった性格でもあったから。後は、前述の通りである。 ・生きる為に犯罪に手を染めている。 　そこになんの言い訳もしない、する気も無い。 　たぶん、死んだら。それは自分のこの行いが全て悪かったからだって諦めもつく。 　けれど、けれど。今は少しでも長く生きたい。 　だって私が死んだら。兄さんは悲しむ。兄さんを悲しませたくない、兄さんに生きていてほしい。 　だから。 ・自分の為にも、兄の為にも。 　ただ、それだけの為に立っている。　 ・カラーコード：#96C78C 【特徴表】 37：俊敏 【フレーバー】 8：霞草（カスミソウ）・ベイビーブレス 「清い心」「無邪気」「親切」 悪戯好きで無邪気な子供。皆から愛されることだろう。皆を愛することだろう。けれど振り向けば消えている。どこかつかみ所のない人物。 68：勿忘草（わすれなぐさ） 「私を忘れないで」「真実の友情」「誠の愛」 絆をなによりも大事にする。何日経とうと何年経とうと、貴方は皆を忘れないだろう。だからこそ皆に忘れ去られたくないと強く思う。そのためにはどうしたらいいだろう。皆のためにするべきことは。 91：春紫苑（はるじおん）・ハルジオン 「追想の愛」 会えない人を、いつまでも思い偲ぶ。あの人しか考えられない。あれ以上の思い出など出来るはずもない。いつまでもいつまでも、過去にしがみつく悲しい人なのが貴方。悲しみでは前へ進めないのも知っている。悲しみを活力に変えられるのが貴方だ。 ＜以下、秘匿情報有り＞ ・本名は『白射霞(しらい・かすみ)』。 ・中学時代に両親を亡くし、親戚に引き取られるも、その親戚によってマフィアに売られた、不運な女性。 　だが、そのお陰で兄が十分な治療を受けられているために、全てが全て不運だと思っている訳ではない。 　そこのところは強か。 偶然にも街中で麻薬Gメンの捜査員から声を掛けられた時。報酬が得られるなら、と頷いていた。 兄の身の安全と、そして報酬を約束させて、情報を流している。 ・とかく、お金を稼ぎたかった。兄を養えるほどのお金を。 そうすれば、あの親戚からの助けが無くとも、兄のことを守れるから。 ・兄には何も伝えていない。伝えられる訳がない。 優しく、穏やかで、けれどいつも自分のことを心配してくれたしっかりものの兄。 どうか、彼には幸せになってほしいと思っている。 だから、兄が幸せになるためのお金を稼いで。 ────それから、ちょっとだけ。その兄の幸せを、見守られたらいいなと思っている。 【『月夜に蠢くルーガルー』PC1の秘匿HO】 これは自分以外の誰にも知られてはならない。 君は組織の人間でありながら、スパイ行為を働いている。 麻薬Gメンの捜査員に組織の情報を流す代わりに、身の安全や金銭などの見返りを得ている。もし組織にバレたら、命はない。 今は、件の薬物”ルーガルー”の出所を探ることを求められている。 （報酬目的、正義感、犯罪から足を洗いたいなど、スパイをしている動機は自由。） 【事前秘匿ハンドアウトについて補足】 ・お互いのステータスや技能は秘匿する必要はない。キャラクターシートに秘匿情報を書き込まないのであれば、事前共有して構わない。 （持ち物などを相手に隠したいなどの要望がある場合、KPに個別相談をお願いします） ・秘匿HOはPC発言としてであれば、セッション中に相手を信頼した段階で（或いは何らかの戦略として）共有しても構わない。ただし、秘密を聞いた相手がどのように対処するかはわからない。 ・「マフィアは何よりも信頼を重んじる。軽口は相応しくない。」ということをお忘れなく。

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