タグ： 火葬する獣

「よーく狙って射るだけです。大丈夫、多分当たります」 複合企業アルタイルの傘下に位置している、とある薬品メーカー。彼女はその経営者の次女である。家庭が裕福であったため、礼儀作法の習得や自己研鑽の一環として、弓道や書道を幼少期から習い続けていた。 蓮華自身にはオーダーとしての自覚はなかったが、16 歳の頃、彼女の人間離れした弓の技術に違和感を覚えた師範が両親に報告し、感覚強化の能力を持つことが発覚する。しかし蓮華にとって運が悪いことに、その能力を利用しようとする動きが父親、及び彼が経営する企業内で見られ始める。それを悟った彼女は、自身の能力が悪用されることを嫌い、家から出奔してガーデンに保護を求めることになる。 ガーデンに保護されてから暫く後、蓮華は自分の倫理観に従い、オーダーとしてネフィリムに対抗することを決める。その選択に後悔は無いが、ロクに相談もせずに残してきた母と姉に対しては、若干の申し訳なさが残っている。

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