タグ： あますけ卓

ーーー 本当の父親は殺し屋だった。 家にはたくさんの銃と刃物があり、特に銃の使い方はあんよした時から教わっていた。 母親がいたのかどうかは知らない。よく、覚えていない。今更思い出そうとも思わない。 8歳くらいの時、初めて父親の仕事現場に連れていかれた。 そこで父親から「お父さんは殺し屋なんだ。わるーい奴を退治してるんだよ」と言われた。 だから父親に習って「悪い奴」を殺した。殺人鬼は「悪い奴」だから。 あまりにも感触が軽くて、あまりにもあっさり父親を殺した自分に驚いたし失望した。大切な何かを失った気がした。 これでよかった。これでよかったんだ。いろんな人の命が助かった。 そう言い聞かせながら、呆然と雨の中、返り血も気にせずに、ふらふらと歩いていた。自宅の前で、呆然と立ちすくみ、なんとなく家に入れずにいた。 もうここでこのまま餓死してしまおう。 そう思った時に「親父」が現れた。 何か聞かれて、 「トウサン　コロシタ　トウサンノ　ヒョウテキ　ニゲタ　オレモ　コロサレル」 とだけ答えた。 ーーー それからHO1に拾われて、HO1のやりたいことを手伝うようになった。（遺書に興味があるわけではない。が、遺書を書かすことは「良いこと」だと思っている。遺書を書かす意味については深く理解はしていない。） 拾われた当初はショックで何もしゃべれなかったが、HO1のおかげでだんだん良くなっていき、今ではよくしゃべるし普通の生活が送れている。（まぁ仕事が仕事なので普通ではないが） HO1のことを本当の父親のように思っており、「親父」と呼んでいる。 感情はよくわからないし、仕事にいらないから取り戻す気もないけど、HO1が教えてくれるから、理解しようとは思っている。 鏡の前で笑い方の練習をして、へたくそな笑顔を作っている。（指で無理やり口をあげる奴） 判断基準が「良い奴」「悪い奴」「良い事」「悪い事」 感情の起伏が少なく平坦なしゃべり方。感情と呼べるものは全てHO1からの借り物。 戸籍はなく、学校には通っていないが、HO1に勉強を教えてもらっている。名前も覚えていなかったのでHO1が付けた。 病院に行けないので傷の手当は自分で行う。麻酔なしで傷を縫ったりもする。 百合(ユリ)の花言葉は「純粋」「無垢」。 ドロップアウト・ディスパイア：両生還。親父で足洗って定時制高校に通うことにした。 マインドイーターKPC 幸せの在り処KPC

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