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紫咲高校に通う高校3年生。変人部副部長。 実家は古くから連綿と受け継がれてきた伝統をもつ、古武術の道場。 所謂「いいところの坊ちゃん」。 物心ついたときに祖父から古武道を習ったものの、祖父が厳しすぎて2回目からはずっと練習をサボっていた。 年の近い弟が優秀だったことも相まって、古武道からは逃げ続けていた。 自分の好きなこと、得意なこと、やりたいことが分からず、いつも家の庭の柿の木の上で古武道を習う弟と祖父を見ていた。 そんな日が続いていた小学生3年生の頃、家の外から飛んできたペットボトルロケットが、いつも登っていた柿の木に引っかかった。 それが、電通将斗との出会いである。この時を契機に将斗と仲良くなり、高校に至るまでの付き合いとなる。 一人になると考えすぎる晶にとって、大体適当な将斗といるのは居心地がよく、放っておいてもめちゃくちゃ喋るので楽しい時間である。 高校に入って、将斗に誘われるがまま「次世代変則人型機械研究部」通称「変人部」に入る。 今はなりゆきで副部長になっている。まあいいかあ…と思ってそのままでいる。 小学校の頃は将斗と一緒にいかに高くペットボトルロケットを打ち上げられるかをずっと実験していた。 小学6年生の時の夏休みの実験に、この集大成を2人で出して賞を獲っている。 そこからロケットの打ち上げに興味を持ち、いつしか自分の手で本物のロケットを打ち上げたいなあと夢見るようになった。 宇宙開発技術者になるため、現在は大学の工学部宇宙工学科を目指している。 古武道が優秀で明るく、いつも笑顔で人懐こい弟とは反対に、大体無表情かしかめ面で、運動音痴で話さない。 弟と仲が悪いわけではない。あちらが一方的に話しかけてくることが多いが、きちんと答えている。 弟が致命的に方向音痴で家でさえも迷うので、出かけるときや夜にお手洗いに行くときなどは小さい頃からずっと傍にいて手を引っ張っていた。 会話はパソコンのチャットツールにクソ速タイピングで打ち込み、読み上げソフトを通している（中学校の頃から）。

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