タグ： MoMo家の男性陣 ロスト

白い髪に青い目の青年。 バニラ帝国の軍人。齢七歳にして、第三次世界大戦に参加し、以降最前線で戦い続けた。 地雷で両足が吹き飛んだことにより、現在の両足は義足。 性能が良いものでは無いため、動きが少しぎこちないが、そんな義足をつけながらも部隊を率いる将軍として戦争を勝ち続けた。 戦時中、敵部隊の不意打ちにより、首を切り落としかけるも奇跡の生還を果たし、首元には縫合の跡が痛々しく残っている。 不意打ちに大将首を切り落とした敵兵は、再び戦地に立つヴォイドを見て「ゾンビ」と恐れ、それ以降、ヴォイドは戦地の中では「ゾンビ将軍」と呼ばれるようになった。 昔から脅威の生命力があり、首が切り落されかけたにも関わらず、表情筋が全く動かない事以外はなんの支障もなかった。（時々、顔の動きが緩慢になり、瞬きをしなかったり、口が開きっぱなしになったりする） 戦場で出会い、戦死してしまった同胞たちのネームタグを保存している。いつか、戦地から祖国へ帰してやりたい、と考えている。 実は、バニラ。 自分以外の家族（両親・妹）がアルコバレーノだった為、保護施設へ自分以外が連れて行かれて、離れ離れにならないように、青色のコンタクトを付けて、アルコバレーノとして生きている。 白い瞳は、祖母からの遺伝。 自国のアルコバレーノに対する扱いは許されないものだが、元々はみんなの故郷である事に変わりはないので「祖国に忠誠を誓うため」というより「故郷を守るため」に戦場で戦っている。 また、口約束でも「アルコバレーノの市民権」を確保する希望を持っている。 戦線へ赴く前から物語を書くのが好き。たくさんの場所へ冒険したり、不思議な体験を紙の切れ端に拙い文字で書いていた。 戦線から帰還後、自身の戦場での体験と差別による被害の訴えをエッセイとして書こうと思っている。 文字の知識が少ない為、現在は自国の文字を勉強中。 バニラ帝国について 歴史の深い独立国家。 文化遺産や自然に恵まれた国。特に軍事的な事に力を入れており、第二次世界大戦の時からたくさんの戦車を量産し続けており、第三次世界大戦時は無限に現れる戦車の軍団に「鉄の津波」と称されるほどだった。 そして、数百年前に王室が子宝に恵まれずに養子に引き取られた男性が王として即位した。 その王曰く「白い髪、白い目以外の人間は国民ではない」と言う。 その当時、多種多様な肌・髪・瞳の国民が暮らしていた。大陸からの流れてきた人間も多く、異文化の混じり合った多様性のある国だった。 しかし、王は独自の宗教観から、それを良しとせず、白髪・白い瞳以外の国民を「保護」と言う形で施設に送り込み、それ以降、帝国の首都では白髪・白い瞳の人物以外は見られなくなった。 保護施設と称された地下都市で国民の4割を超える国民たちは生活を余儀なくされた。 多種多様な色合いの国民たちは「アルコバレーノ」と呼ばれ、白い髪と白い瞳の国民「バニラ」と呼ばれた。 そして、来る第三次世界大戦で戦場に立ったのは、白髪・白い瞳以外の多種多様な色を持った国民たちだった。 第三次世界大戦の火蓋を切った時から、バニラ帝国はその渦中に居た為、女子供など見境なく、戦地へ送られた。 「この戦争で勝ってみせろ。そうすれば、市民権を渡そう」 これが戦地へ送られる人間たちに投げかけられた、薄っぺらな約束だ。 一般市民だった国民たちは戦車の扱い方を学び、他国から「鉄の津波」と恐れられる軍団になって、必死に戦い続けた。 途中、人員不足により、バニラの軍人が投入されるものの、後方基地しか任されず、最前線は常にアルコバレーノたちが戦っていた。 そして、第三次世界大戦はなんの成果もなく、大量の戦死者を残して、終幕となった。 戦地から国へ帰ってきたアルコバレーノは、数千を超えるアルコバレーノが導入されたが、戦争が終幕した時には、数百人しか生き残って帰らなかった。 それまでの第三次世界大戦は全てバニラの軍人が戦っている、と国民に放映されていた事実をアルコバレーノたちが知ったのは、全てが終わってからのことだ。 しかし、何より第三次世界大戦の被害は巨大すぎた。 国際同盟の指摘を受けて、バニラ帝国の王は「この戦場で被害が拡大した原因は「アルコバレーノ」にある」と宣言した。 そこで、語られたのは以下の通りだ。 ・アルコバレーノで希望のあった人間たちを戦地へ赴かせた。 ・そこでアルコバレーノは敵国を誘導して、時刻を貶めるような言動を取った。 ・全ての責任はアルコバレーノにある。 この結果、アルコバレーノで齢七歳の頃から戦地で必死に生き抜き、将軍になったヴォイドが死刑囚になった。 ―――【通過シナリオ】――― 2021/07/13 蹂躙するは我が手にて HO2 ロスト

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