タグ： 嗤う人間師PC4

エイダは｢最強｣である。 エイダは弱かった。スクールの友達に舐められていた。 エイダは小さいし弱いし可愛くないし。クズでノロマ。オマケに親もいなくてお金も無い。よぼよぼグランパに付きっきり。 弱っちエイダ！汚いエイダ！近寄らないで！貧乏が移っちゃう！ 悲しいエイダ。でもエイダはめげなかった。 エイダは｢最強｣である。 グランパが言っていた。やり返しちゃいけないんだって。 強くなるんだ。エイダ。強く優しい人間になったら、皆自ずと着いてきてくれるものだ。 エイダは強くなりたいと思った。 エイダは本が大好きだった。グランパが買ってくれた小説を沢山読んだ。 いつかシャーロック・ホームズみたいな探偵になるの。 そしたらきっと皆認めてくれるから。 エイダは沢山勉強をした。沢山沢山勉強をして、頭が良くなった。 スクールで皆のお困り事を解決していった。 皆凄いと言ってくれた。 エイダを虐める子は居なくなった。 エイダは｢最強｣である。 エイダは嫌われた。 スクールの不良に嫌われた。 お前が校長の大事な宝石を盗ったんだって暴いてやった。そしたら嫌われた。 エイダは殴られた。 弱いエイダは傷だらけになった。 エイダは｢最強｣である。 エイダはスクールを卒業した。 エイダはもっと強くなりたいと思った。 沢山お金を稼いで、日本に行った。 シャーロック・ホームズみたいな探偵になりたくて、バリツを習いに行った。 髭を生やしたのおじいさんが教えてくれた。｢ジュウジュツ｣とか｢カラテ｣とか言っていた。バリツとは違うのか、分からないけれど、たくさん練習した。 エイダは強くなった。 日本から帰ってきた。 グランパが殺されていた。 強盗にやられたんだって。 今日は私の誕生日。 冷蔵庫にはケーキが入ってた。 強盗を探し出して捕まえた。殺してやりたいと思った。でもやり返しちゃいけないってグランパに言われていた。だから何もしなかった。 強盗はお縄についた。 でもグランパは帰ってこない。 私は何も出来なかった。 私は弱かった。 強かったらきっと、何も失わなかったんだ。 エイダは｢最強｣である。 エイダは｢最強｣である。 エイダは 私は ――――――――――――――――――――― イギリスの私立探偵。依頼を受けたり警察に赴いて勝手に事件に首を突っ込んだりする。 口癖は｢最強｣。力が強くて頭のいい私は最強なのだよ。 日本でバリツを習ったらしい。でも実際習ったのは空手と柔道。あまり細かいことは気にしていない。 最近助手を雇った。傷ついた顔をした男の子。 拾って住まわせた。最強の探偵は心優しくなくてはいけないから。 あと弱きは守らないと。私は最強だから。 最強の探偵の助手も最強だからサーシャも最強らしい。 あとは牛乳も最強。飲んだら背が伸びた(あと胸もでかくなった)。 相棒ポケモン：カエンジシ♀

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