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職業：音楽関係、プロデューサー バンドの発掘、スカウトから売り出し、運営などのマネジメント面にも携わる。 バンドメンバーとの距離が近く、一緒に活動をしているような感覚に近い。 メンバー１人ひとりの意見を等しく受け止めて運営したいため、ヒアリングは全員に行う。 穏やかでおおらかな人柄から、バンドからの評判も良い。 上手く行くバンドもあれば、成功せず解散してしまうバンドも見てきたため、仕事の難しさと責任を重々理解している。そのなかで、できる限り全員の目指す方向が同じになるように話し合いを大切にする。 【生い立ち】 一般家庭で生まれたが、一郎が小学生の頃に母親が病で他界した。それからは父子家庭で育つこととなる。 父は男手ひとつで一郎を育ててくれた。常に温厚で優しく、一郎が怒られる時は決まって一郎が悪い時だった。 いつも口癖のように「人の話をよく聞きなさい」「たくさん経験しなさい」と教えられた。そのおかげか、とにかくいろいろな事に手を出していたし、人の話をよく聞いた。 一郎の世界は、幼い頃から常に好奇心をくすぐる物事に溢れていた。 よく不思議な出来事に巻き込まれたし、幽霊のようなものも見えた。 己の知らない事はとても多く、一郎から見える世界は大きくて新鮮なものばかりだった。 もっとも、それは一郎の果てなき好奇心と、何事もとりあえず受け入れる事から始める懐の広さがあってこそだが。 中学、高校は、引き続き多くの経験と共に過ごした。この頃から、趣味の一つとして音楽に惹かれ始めた。 スポーツ、芸術、娯楽。多くのものに触れては吸収する日々だった。 拾える話題が多く、勧められれば快く触れてみるため交友関係が広かった。 誰もが「良い奴」と形容するような、穏やかで毒のない学生であった。 この時期特有とも言えるが、悩みや恋愛、人間関係など、とにかく友人から相談されることが多かった。 相変わらず何かに巻き込まれる事も多かったが、霊感がなくなったのか幽霊を見ることはなくなった。 頭が良かったため、結構良い所の文系大学に入学。オカルト同好会に所属した。 この頃からライブハウスに通う趣味ができる。初めは高校の友人に誘われてだったが、独特の閉鎖的なコミュニティの一体感と地下の秘密基地っぽい雰囲気に惹かれたのだ。 そして、睦美とは大学1年の頃にオカルト同好会で出会った。当時、2歳年上の睦美は大学3年生だった。大学1年生の1月頃、冬の寒い日に睦美と付き合う事になる。 現在の一郎の生活は、大学時代に築いた繋がりが非常に大きいと言える。 大学卒業後は音楽に携わる企業に就職。 初めは色々な裏方やスカウトに就きながら、とにかく経験を積む日々だったが、父の教えは「経験」と「人付き合い」という強みとなって一郎の助けとなった。 就職してから10年後の32歳の頃、プロデューサーとしてバンドの運営に関わっていくこととなる。 睦美とは、27歳の頃に結婚した。 睦美が29歳の頃、少し高いレストランで、着られているような飾られたスーツを着て、プロポーズをした。 間違いなく人生で1番緊張し、そして断られないか怖かったのをいまも覚えている。 少し照れたような、睦美の顔も。 ご両親に挨拶に行った時も同じぐらい緊張したのを覚えている。 睦美の両親はとても優しく、快く受け入れてくれたので杞憂に終わった。 そして現在、38歳。プロデューサーに就いてからは6年。 多くのバンドを見て、そして関わってきた。成功したもの、失敗したもの。 まだまだ学ぶことが多い、充実した日々。 【表】 対話では、まず相手の話をしっかりと聞く事から重んじる。 常に穏やかで、懐が広い。 「何事も経験」「相手の話を聞く」がモットー。 仕事をする上でも、私生活を過ごす上でも大切にしている。 好奇心と探究心が強い感覚的なタイプである一方で、一度受け入れて落ち着いてからは冷静に状況を整理して考える理性的な面も持ち合わせる。 好奇心は旺盛だが臆病で慎重。 怪異に導かれやすいのか、幼い頃から不思議な体験をすることが度々ある。 ちゃんと怖い。 【裏】 色即是空。つまり物事は全て本質的には空虚であるということ。空虚であるにも関わらず実体があるのは、当人達の縁や関係性、経験の積み重ねによって「そう捉えている」「そう見える、感じる」からである。 つまり、目の前の物事をどう経験していくかで自分の周りのものや、あるいは自分でさえも変わっていく。 それを成長ととるか変化ととるか、はたまた劣化ととるかは人それぞれであるが、人の数だけ見え方は異なって然るべきである。 一郎にとってそれは「積み重なり」である。それ自体に意義があると信じている。 故に一郎にとっては全ての物事は新鮮で、似たようなことはあれど同じことはない。 全ての出来事が一期一会である。 人間や土地、関係性などは「そういうもの」であり、己にできるのはそれをどう捉えるかのみである。 何かが変化するのならそれも積み重ねの結果である。 上記のような価値観を持つため、「おおらか」「懐が広い」といった見え方となる。 だからといって「何もしない」ということはなく、自分にできることはやる。

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