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特徴表:バイリンガル･行方不明の家族 馬鹿と天才は紙一重という言葉がこの世には存在するが、彼は間違えなくこの言葉が当てはまるだろう。真面目な生徒が多い振斗高校の中でも彼の行動は謎が多くかなり目立つ。 例えば、バケツ一杯のスライムを作ってみたり、昼休みにナスの牛を作る内職をしていたり、学校にピザ屋を呼んだり、ノートいっぱいのモールス信号を書き込んだり、他にも、色々。何か意図があるのか、はたまたただの世間知らずか。 彼が本領を発揮するのは主に放課後である。 一方で彼はかなり冷静な一面を持つ。目の前でどのような事象が起きても冷静な判断でその場を乗り切る姿がよく垣間見られる。 このような性質から彼はよくアンドロイドでは?と周りから言われるが、一応人間である。 僕にはどうしても知りたい事がある。 それはずっと昔から見る悪夢についてだ。 外から何やら音が聴こえる。正しくは、聴こえているらしい。幼い僕が家の引き戸……あるいは部屋のドアを開けようとする。その時、｢開けるな！！｣と男に怒鳴られる。そんな夢である。 ただの悪夢にしては妙にリアルだ。それに、何故か惹かれるのだ。知る必要がある気がするのだ。この話を両親にしたら、携帯やゲーム等ありとあらゆるもの……厳密にはネットが繋がるものが取り上げられた。最近は少し緩くなったが異様である。それがまた僕の好奇心を唆った。 それにだ、その夢を見だした頃から化け物やお化けの幻覚や幻聴(人はこれを霊感というらしい)を見るようになったり(お陰でちょっとやそっとでは驚かなくなった)、白髪が生えて来たり、尋常ではないストレスが僕にはかかっている事実がある(これは実際、医者に診てもらったので確実である)。それがこの夢が普通の悪夢では済まされない事を証明している。 ただ、一方でこの夢について知ってはいけないと第六感が囁いている感覚もある。昔馴染みである一ノ世の双子も詮索することは勧めないと釘を刺す。その釘が結構深く刺さることも事実である。 要するにだ、 要するに、万全の体制で挑めば良いのである。 家で堂々と準備すれば両親に止められるだろう。なら、学校で準備すればいいのである。 この夢について全てを知った時、僕はどうなってしまうのだろうか。 それもまた僕の好奇心を唆るのだ。

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