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7版コンピューター技術者から逆コンバート 幼稚園からの同級生 木に登って降りられなくなった猫を助けに上った時、木の枝が折れて宙づりになってしまった。 そんな楓を助けてくれたのが主人公だった。 それからというもの楓は一方的ではあるが主人公への恋心を抱いている。 ラジコンを始めたのもそれが理由である。 引っ込み思案でうまく話しかけることができなかった楓が、主人公を見ていると、男の子の友達と仲良くラジコンで遊んでいた。 楓も同じようにうまくなったら、主人公とお話できるかもしれないと、両親に頼み込んで同じラジコンを買ってもらった。 はじめは壁にぶつけてばかりでうまくいかなくて、やっと走らせられるようになったときには、主人公はサッカーにお熱。 結局これがきっかけで話したりすることはなかった。 小学校ある夏のこと、主人公に夏祭りに誘われた。 とてもうれしかったし、周りの女子たちにも応援されて、めい一杯のおしゃれをした。 かわいい浴衣を身に着けコンタクトに変えて待ち合わせ場所に行けば、主人公はまだいない。 同じクラスメイトの男子がいるだけだった。 どうやら彼らも主人公と待ち合わせをしているようだった。 デートだと浮かれていたのは楓だけだったのかもしれない。 そんな中クラスメイトが口を開く 「おい、なんでそんな恰好してんの？あ！主人公に誘われたからだ！お前主人公が好きなの！？ブスがそんなの着たって主人公はお前なんてみてねーよ」 そんな冷やかしだった。 その言葉に、まだ小学生だった楓は耐えられなかった。 逃げ出して、泣きながら帰ったあの日。 あの日からお洒落ができなくなったし、眼鏡をはずすことはなくなった。 人前であまり目立つことはしなくなったし、拗らせた気持ちがますますラジコンにのめりこませていった。

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