タグ： akiasPC 鳥鯖

「今日も１日、よろしくお願いします！」 　元気な営業マンだったが、部署異動による適応障害、業務量増加による残業など明らかに疲労が溜まっていた。 　何だかダルいが歳のせいかな。食欲ないな、歳のせいかな。 　と曖昧に誤魔化していたが、薬で治らない頭痛や倦怠感に悩まされ、ついには頭痛を凌駕する痛みを求めて自傷した。 　流血する手首にビビり、慌てて手当てを施す。 　不味い不味いと自分を取りなし事なきを得る。 　しかしその後も笑顔で業務に励むものの、日々少しずつ、何かが削れていった。 　そんな中、帰宅前に寄ったコンビニでコーヒーの会計をし損ねたことに気づく。 「あ、オレ万引きした」 　戻って謝るなり対処はいくらでも出来たはずなのに、『終わった』そう思い。 　死ぬことにした。 「結局のところ罪を犯した奴は生きてちゃいけないんじゃないかって思うんだ。いや別にこの考えを誰かに押し付けようとかそういう考えはなくてさ。自分に課した……そう、抱負みたいな。人に誇れるものなんてないけど、せめて清く正しく生きようと思ってたんだよ。でもさ、やっちゃったから。やっちゃったからもう仕方ないかなって。死ぬしかないかなって。恋人とか家庭とか持つ前に、自分が清く正しく生きられない人間なんだなって気づけてよかったよなぁ。勿論親には申し訳ないと思ってるけど、一応親孝行になる程度には稼げて良かった良かった。いや良くはないよな。31年を棒に振らせて申し訳ないな、今からは無理だと思うから、来世ではきっと親孝行の子供に恵まれるように祈っていよう。あ、その辺ちゃんと書き残してた方がいいのかな？　うわぁ遺書ってどう書くのか調べなきゃ」（手首を切り裂きながらの独り言） 　そんな風に自傷しながら身辺整理をしたところ、部屋はすっきり片付いてしまった。（その間仕事は問題なく執り行う） 　一番目立つ食卓の上に遺書を置き、死に場所を求めて長期休暇を取る。（溜まりに溜まった休暇の消化と言えば許可が下りた） 「せっかくなら何も、誰も、知らないところで死にたいなぁ。でも、迷惑かかるよな。ううん、『自殺 名所』……へえ、そういう所の方がケアがしっかりしてるのか。やめたい訳じゃないから避けておこうかなぁ。はぁ〜〜、車窓からの風景とかちゃんと見たことなかったな。風景の綺麗なところで死ぬのもいいかも。あ、でもそういうところって大抵観光名所だよな。観光名所で自殺は営業妨害だぞ。どうすっかな……、隠れた名所でも探すか。休暇中に見つかるかな。ふう……そろそろ、笑うの、疲れたな」 　手の中のカッターが、チキチキとプラスチックの軽快な音を鳴らしている。 —————————▼HO1　秘匿———————————————— 「あなたはとても美しい自殺志願者である。」 ■APP18の美しい容姿である ■性別は男女どちらでも構わない ■年齢は20歳以上である ■都内在住 ■探索者は自殺したいと思うほど、この世にとても絶望を感じ、追い詰められている。 　死に場所や死に方を日々模索しており、その為手首や首元、身体のあちらこちらに自傷行為の痕がある。 　(アイコンや立ち絵には痕を描かないようにお願いします) ■セッション開始は日常後、見知らぬ砂浜で目を覚まします。 ————————————————————————————————

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