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通過シナリオ 　・庭師は何を口遊む（HO4/エンドA） 　・びょういんにいきましょう（KPレス/エンドA） 　・亡心の花導（KPレス/エンドC） 　・ラストグラス-sideB-（KPレス） 　・猫にjealousy（エンドA） 　・奇術師（エンド1） 　・花に心臓（エンドA-2） 　・Restraint - 拘束 - （HO1） 　・探索者：Uの証言（エンドD） 　・Hybrid Rush 　・枯れゆく花々を胸に（庭師継続/エンドA） 　・探索者：Iの献身（エンドB1） 　・ゼロごはん 後遺症 『花に心臓』（※CON-1）発症 昔に通り魔にあって顔に酷い怪我がある。 あまりに酷い見た目だったものの決して裕福とは言えない家庭だったため最低限の治療のみを行った。 とはいえ、周りの子どもにしてみれば通り魔なんて想像もできない事象な訳でもあるし、その抉れたような切り傷と爛れたような顔は奇異なものでしかなかったのでよくよく除けられた。 母親はそれ以降憔悴し切って精神的に病んでしまったので、成人までの半分ほどをほぼ父子家庭のような状態で育っている。 父親はかなり気を遣って育ててくれたと思っているので、あまり手間をかけさせたくない気持ちが強い。 そのため、基本的にいつでも困り事の相談はしないし、施設に入所した際の母親の見舞いに関しても思うところはあれど棘の立つようなことはしなかった。 そもそも母親の中ではその頃が幸せだったのか、息子が通り魔に遭う前の時間で止まっているらしく、紫合本人が見舞いに行っても息子だと認識されない。「勉強が忙しいのか会いに来てくれないけどあの子も頑張ってるもんねえ」とか言われるし、言い返したりもしない。 最近は『貴方のご主人の知り合い』で通している。（22歳までは『息子さんの友達／先輩／友人の兄』等で誤魔化していた、かれこれ25年以上本当のことを黙っている計算になる。） 3年前までは自分で育てた植物を持っていくこともよくあったが、ここ数年は飾り物が多い。 元々は医者（か獣医もあるかも）になろうと考えていたのだが、この時の事件が解決しなかったので自分が刑事になることを決意、いきなり志望を変えることになる。 ただ、顔の怪我は化粧とかで隠せるレベルを超えていたので、大体いつでも長袖＆マスク装備をしている。 それでも隠れきってはいないし、片目の虹彩は色素沈着が起きて白くなっているので隠しようがない。 また、その目の関係で眩しい場所が苦手、普通の人が眩しいと思わないような明るさの照明でもしばしば眩しく感じることがある。 既に見た目に拘っても意味を見出せない域まできていたので身だしなみも最低限しかしない、服も結構雑に着ている。 治せるだけの金額は溜まっていそうなのだが、今更、という気持ちもだいぶあるのでそのままになっている。 交渉に関してはこの通りの人相なので基本人任せ。 知識は少しくらいなら出ることもある、という程度の立ち位置を署内では保つようにしている。 基本的にへらへらした軽薄な態度を取っており、嫌味を言われようとどこ吹く風のような反応をする（例外もある）。 本当に軽薄な性格という訳でも、況してや言われた嫌味を全く気にしていない訳でもない。 ただそういう風に振る舞うことで距離を測っている。 それはもちろん、零課へ異動になる前の所属が捜査第二課だったため本音や思考を隠す必要があったことも大いに手伝っている。 努力すること自体は苦ではないものの、努力していることを悟られたくもないという面倒くさい性格が幸い（？）して、元第二課では士気を下げるだのと文句を付けられたことも一度二度ではない。 とはいえ実績はきちんと出すので、上司からは目の上の瘤のような扱いをされていた時に零課の発足があった。 そりゃ厄介払いされる訳である。 実のところ、くだんの通り魔の犯人が捕まっている事実は刑事になってから数年後に把握している。 その人物が数年の懲役の後、釈放されていたことも。 自分と、何なら家族の一生を狂わせた人間が数年でまた日の下を歩いていた現実を頭で理解しているし心でも分かってはいるが、どうにかしたいと言うほどの気概は既にないに等しい。 誰にも期待しない（自分自身にさえ期待はない）ことでどんな嫌なことを言われても流せるし、どんな悪感情でも受け入れられるという状態を保っている。 誰とでも絶妙に距離を置いているので、褒められてもお世辞だと思うし貶されてもまあそう思う人もいるよな、くらいの反応なのはこのおかげだ。 続ける理由がないはずの刑事を続けているのは、自分が日本人らしく事勿れ主義の臆病者であることを理解しているから。 出る杭は必ず打たれるものだから（打たれて立ち続けられるほど強くないことを自覚しているので）突出したところを出したくないし、ことを荒立てないためにも立ち位置をはっきりさせたくない。 …というのがかなり卑怯なのも分かっているので、自分を下げるような発言が出ることもある。 反面、好ましく思われていないだろう零課に集められた他の面々に、同じ爪弾き者としてなら、と思う気持ちがない訳でもない。 でもどうせ見た目が第一の人間でしょ、と思う部分もあるので、またそういう期待を勝手に抱いて勝手に失望したくなくて雁字搦めに陥っていたりする。 それでも結論を出したくない事勿れ主義と、拒まれたくない弱さのせいで、これまでと同じようにどっちつかずの位置を保ち続けている。 的場さんがチーフを辞めて万屋さんに次のチーフを任せた時に多少吐き出しているかもしれない。 （万屋さんが歳下なら絶対言っていると思いました） でも決してチーフになりたかったからではない。 普段の振る舞いでそうなったのなら別にそれでも構わないのだけれども、根底からそういった側になれない程度の人間だとバレているかもしれないのが不安で仕方がなかったから。 「分かってたんでしょ、的場さんは。 　俺が、俺なんかが、チーフの器にはないってこと。 　……。 　いやあ、なんですおたくの顔。 　俺、そ〜んなに怖い顔でもしてましたかねぇ？ 　自分のことくらい、自覚して言ってますって。」 人相手だと見た目で嫌煙されることがままあり、見た目で何かしら言われることもなく、手をかければかけた分良くなる植物を育てることが楽しみになっていた。 それこそ色々な植物を育て、その過程でより長く咲かせられる肥料やら栄養剤やらのために薬学も一緒に齧る程度勉強した。 また、南玲子には『サークルの人』以上の感情があったが恋愛感情ではない。拒絶されないことによる安心感が近いし、友達というのが適当かもしれない。 しかし、事件後の嫌悪感からプランターを全て壊してしまっており、かれこれ数年間やや虚無気味である。 見かければプラスの感情を一瞬湧かせることもあるが、結局すぐに嫌悪感に塗りつぶされてしまうので花屋と春とお祝い事（各所から花が届くため）は嫌い。 勿論、その程度で仕事に支障はきたさないが多少偏屈さに磨きがかかってしまった。 — — — — — — — — — — — — — — — — — — 現在はチーフである万屋さん（HO1）と同棲している。 晴れて恋人となりお付き合いをしているが、性格の問題上好意を素直に伝えるのが苦手で中々上手く言葉にできなかったり甘えられなかったりしている。最近は言えるようになってきたが、もっと言えと言われている。 本人はなお、甘えすぎないようにしないといけない、と思っている。 最近、多少他の人に頼ったり任せたりといった寄りかかる行為をできるようになってきた。 本当の意味で庭師事件に一旦終止符を打てたからか、少し植物への苦手意識がマシになった。 一方で、解決したら辞めようと思っていた警察は鶴海くん(HO2)が許すまで、を条件のように止まっている。 零課の皆にはもっと頼ってほしいし、くだらないことでも良いのでなんでも話してほしいと思っていたが、自分ができていないことを指摘されたのもあって努力中。 一人称は「俺」「おっさん」 二人称は「〇〇さん」「おたく」 言葉自体は敬語だが、やや気の抜けたような話し方をするので口調に真摯さもへったくれもない。 なお、HO1のことは絶対にチーフとしか呼ばない。 昔は抵抗感からくるものだったが、最近は気恥ずかしくなるから。周りには大体気づかれている。 それと同じで、『◯◯（チーフの苗字）班』ではなく、『ゼロ』や『零課』という言い方をする。 他の2人は苗字呼びである。 今は零課の皆しかいないところならマスクを取って普通に食事するようになった。外食の時は人目が避けられる席か個室なら一緒に食べる。 タバコに関しては事件解決前より吸う本数が増えたうえに、喫煙所のため相変わらず人目を伺っているが。 なお驚くほど下戸なのでお酒の席ではいつもお茶か水しか頼んでいない。最近はノンアルならジュースとか、チーフに付き合って牛乳を頼むこともある。 『車なので』は最近飲まない理由にしなくなったが、片田舎出身なので普通に運転する分には乗れる。 作っている性格や格好なんかは何を言われても流せるが、本来の性格や家庭事情について図星を突かれると割と動揺するタイプ。 嘘を吐くのに向いていないことは自分でも分かっているのだが、普段の振る舞いである程度は誤魔化しているつもりなのである。

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