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クトゥルフ2015　看護師 応急手当80：看護師としての努力の他、幼い頃から酒浸りで暴れる父から受けた傷を自身で手当していた為 聞き耳70：周囲の噂話などから空気を読んで立ち回る為 精神分析71：酒浸りで暴れる父を落ち着ける為 図書館85：家庭的に金銭面には恵まれなかったものの、知識があれば生きていける事を知っていた為 目星70：患者の危険な状況にいちはやく気付く為 説得75：認知症患者が家に帰りたがるのを、極力ショックを与えずに止める為 心理学85：兎にも角にも「空気を読んで相手の願望に答える」という生き方をずっとしてきた為 「あっあの、ウチ、手先も器用やないし、あんまり頭もようないけど……あの、頑張るのは得意じゃけぇ、見捨てないで……」 「あう、あの、標準語、まだあんまり得意じゃなくて、ごめんなさい……」 「身の丈に合わんのは分かっとるけど、ウチも……可愛いお洋服とか、着てみたかったなぁ、って……」 父子家庭で育った女性。母は事故で幼い頃に他界している。 母の死のショックで家では酒浸りになってしまった父に代わり、３人の弟の面倒を必死に見ていた。 「おさがりを弟に着せる為」という理由で男物の服を着せられてばかり居たが、本当は可愛いものが大好き。 他人の為に自分を押し殺してしまう節があり、幼少期から好物を食べさせて貰った事や、 誕生日プレゼンﾄを貰った事が全くない。父にもそんな余裕はなかったし、本人も遠慮してしまっていた。 高校時代から看護学校時代までアルバイトを掛け持ちし、看護師として働いたお金も殆ど弟達の学費として家に入れていた。 一番小さい弟の高校卒業が決まり、それでも専門学校や大学にも進学させてやりたいと思っていた。 とは言え最低限どうにかなったという安心があり、今後は少し「自分の幸せ」について考えても良いのかなと思っていた矢先に難病を発病。 治療法も見付かっておらず、見付かっていたとして、治療するお金などなかった。 まだ、看護学校のぶんの奨学金だって返し終わっていないのに。 難病は急速に悪化して息を引き取ったが、最後に思っていた事は、 「結局家族に迷惑を掛けてしまった」という後悔と、 「一度くらい、誰かに愛されてみたかった」という願いだった。 「結婚したい」という願望を伝えたのは同僚。 なんとなく周りがそのような会話をしていたので、遠慮がちに「ウチも、やる事全部終わったら……したいかな」と言った程度である。 崩れたケーキで生きを死体　END-B　ロスト 2021/08/10

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