タグ： 削磨の探索者

ホウシャクジカスカ。宝積寺家の一人息子。核家族世帯であり、父と母との3人暮らしで幼少期をすごした。葬儀屋・宝積寺冥とは親戚関係である。 幼少期から本、中でも図鑑ばかりを読みふけり、動物や植物の仕組みや構造に心を惹かれるようになる。 医学部を首席で卒業したが、彼が就いたのは死者を相手取る監察医の職であった。 彼は生きている人間よりも死んでいる人間の方が好ましいと思っている。 特殊な性癖を抱えているわけではない。彼は死者に対して「嘘をつかない」という点での好感を持っているのだ。 生者は嘘をつくが、遺体は嘘をつかない。 その在り方に対するある種の「美しさ」を彼は尊んでいる。同時に、遺体に細工をするような卑劣な人種や敬意を払わない下劣な人間には嫌悪感を抱き、時として人を人として扱わないような様子を見せる。 監察医の仕事して、彼は遺体を見ながら自分の「未来」を見ている。 彼は死後の自分を想像し、その瞬間を漠然と想像しながら、目の前の亡骸と向き合っているのだ。 監察医として「死」を身近に感じている彼は、30代であるにも関わらず身辺整理を行っている。遺書も残しており、そこには葬儀場までが明記されている。葬儀場は親戚である宝積寺冥がはたらいている葬儀場が書かれている。基本的には密葬のような形で、ひそやかなものを考えている。その際には、冥に葬儀全体を取り仕切ってもらおうと考えている。それは、彼が「死」に対して誠意のある態度を取っていることを知っているからだ。幽なりの「信頼の形」である。 「宝積寺幽と申します。監察医をしています。個人で遺体の再鑑定なども請け負っております、一応」 「うるさいガキですね。親はどこでなにをしているんでしょうか、甚だ疑問ですね」 「依頼は受けますよ。私だって鬼じゃありませんから」 「お前も浮いた話を作る努力をなさいね」 「食事は摂っていますよ。自炊はしません。カロリーバーやコンビニ弁当を買って食べる方が都合がいいので」 「死者には敬意を払うものです。それができない人間と同じ空気は吸いたくありませんね、不愉快ですから」 「早めに行動することは良いことですよ。終活は進んでますか？私は葬儀場も決めてありますよ」

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ