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6月11日産まれ 天才物理学者を自称する男。胡散臭い喋り方をする。 この男の性格を一言で言うならば「超面倒くさい男」となるであろう。狷介の士、省する事無く己が才に酔う者。故に、蓋世の才であるがしかし信用を得ない。彼を理解しようとする者は少ないが、彼を理解する者は少なくない。底が深そうに見えて浅いからである、本質的には厨二病を拗らせたまま育ってしまった可哀想な男なのだ。 彼の性格でもう一つ触れるべき点は、狂気的なまでの女性恐怖症であろう。幼少期にいじめられていたことと(大したものではない、バレンタインや誕生日に何も貰えないことを本人がそう感じていただけである)、高校生時代に好意を抱いていた人に手痛い目に遭わされたこと、内向的でプライドが高いが故に常識がなく相談出来る人もいなかったために拗れてしまった。社会経験の積み重ねは少しばかり凝り固まった考えを解しはしたが、今でも女性は恐ろしく苦手。他人に相談しないとあるが、これはプライドの高さが所以であるので自身が認めた傑物と両親の話には素直に耳を傾ける。尤も彼を上回れる人はそうはいないが。 彼の嫌いな言葉の一つに『努力』がある。過去、周りの誰もが怠け才に溺れる一条を見ては嘲り、憐憫し、侮蔑していたが、誰もが彼に敵わなかった。ただし、今ではその限りではない。天才に囲まれる中で如何に突出し傑物となるかが問われている、このことは彼にとっての悩みの種の一つだ。 好きなこととしては読書がある。小説や漫画は齧り、即ち飽きた。そして各分野の論文を読み漁るようになる。彼の信条の一つとして、食わず嫌いをしないといったものがある。物理学に関連はなくとも興味を持った文献は時間を惜しまずに読み耽る。学問の限界をよく理解している為だ。時にはその為に海外に赴くことすらある。異常な集中力を持ち、食事や入浴は真っ先に忘れ去られる。生徒達は大変気の毒だ、没頭した彼に話しかけようものなら恐ろしい結末が待っているに違いないのだから。 焦燥すると腕を噛む癖がある、痛みで自己を保とうという症状だ。 好きな食べ物はブラックサンダー、常に数本を携帯する。嫌いな食べ物は熱いもの、猫舌。 極めて意外なことには香水が好き。冬の香り。 天才は孤独なものだ。人肌恋しくなることもある、彼とて人の則を超えない。しかし、心は許さない、そう簡単にはね。 ツンデレかもしれないのだよ

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