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｢おれはルークくんの成長を近くで見れることが幸せなんだ｣ ｢……っ、ちょ、っ……！！……！！！(泣いてる)｣ 元気なボディーガード兼秘書。頭もいい。 3-7 俊敏 4-2 方向音痴(D) *☼*―――――*☼*――――― 物心付いた時には既に物心があった。 どうやら自分は死んで、この日本に再び生を受けたらしい。同じ日本かどうか……いや、恐らく違う世界だろう。ともかく、記憶を持ったまま楽蘭はすくすく育っていった。 以前の日本では、守るべき対象が居て。彼のことを姫だとか主人だとかロードだとか、色々な名前で呼んでいたけれど。今でもあの人が差し伸べてくれた手を、撫でてくれた頭の感触を覚えている。長槍を振り回して圧倒的な戦力を誇った昔の自分も、志半ばで命を落として、最期にあの人の顔を見るまでもなく生涯を終えたのだ。 願うことなら、彼の成長する姿を、いちばん近くで見ていたかったなあ。 ……という願いが叶ったのかもしれない。バカみたいに平和なこの世界で、彼の為にと日々努力している最中で、運命的な出会いを果たしたのだ。 自分より数年若く、小さく、本当に姫のような純粋無垢な眼差しで。あの日の主人は、｢ロード！｣と叫んだおれを見て困惑したのだ。 主人がおれを覚えてないなんて、そりゃないぜ神様。 *☼*―――――*☼*――――― なんやかんやで主人の元に腰を落ち着けることができて、記憶が無いはずの彼に前世と同じ名前を貰って。(尊みが深すぎて泣いた) 確かにおれだけが覚えているのはちょっとだけ寂しいけれど、今を生きているのは過去のおれたちじゃないから。何より、主人が成長するところを何一つ不自由なく見ることができるのだ。 ああ、このままずっと、彼の近くで生きていたいなあ。 *☼*―――――*☼*――――― 【反逆過剰ブレイカー】(2021-9-18) 名も知らぬ誘拐犯よ、ちょっとやりすぎちゃったかもしんないけどさ、騎士を相手にしちゃぁだめだぜ！ ルークが全部思い出してくれた。心配は案外杞憂だったみたいだけど…… おれは貴方の槍。主人がどうであれ、貴方の傍にいるだけです。

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