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音海 弦(おとみ ゆずる) 誕生日5月9日 男 高校2年生 17歳 参考職業:ピアニスト 「ピアノが好きです、ピアノがあるから 僕は生きていられるんです。」 高校2年生は高校生の中で最も青春を謳歌できる時期で、1番自分について考えられる時期でもあり、 ……将来を見据える時期であると思っていた。 先日病院で余命宣告を受けた。 生きれるとしてあと 1 ヶ月ということだった。 宣告を受けてから学校は辞めた。どうせ一人暮らしだったし、亡くなった親の遺産で行ってただけの学校だったし、あまり友人などに未練はなかった。誰にも何も言わず辞め、携帯は新しいものに変えて連絡先は全て消した。 今は昔祖父が持っていたという海のよく見える空き家で暮らしている。 高校の音楽室のピアノが好きだった。今、家にあるのはキーボードで、力がなくても弾けるもの。 どっしりしたあの力次第で音が変わるグランドピアノが好きだったのに…。 思い入れのある大切なものは放課後にこっそり撮った音楽室のピアノの写真。 小さい写真をネックレスに入れて肌身離さずつけている。これがグランドピアノと自分を繋げる最後のものだ。 余命宣告を受けてから前からしていたオリジナルの作曲をし、キーボードのピアノを弾いている。将来ピアニストになりたかった。けれど１ヶ月でなれるわけがないし、自分は１ヶ月後死ぬ。 夢は諦めた。 意味もないことをしていると心のどこかで思っているけれど、音楽が好きだ、作曲が好きだ ピアノが好きだ。 ピアノさえあればいい。 ピアノさえ弾ければいい。 もう後は何もいらない。 今はただ寝て起きて、ご飯を食べて、お風呂に入ってピアノを弾いて、気分転換に"自分の死に方"を考えながら少し散歩をするくらいの毎日を送っている。 １ヶ月後、自分がどのような死に方をするかわからないけれど病気で無様に死ぬのは嫌だから前日にどこかで命を絶とうと考えている。 家は流石に迷惑だと思うので海がいいかなと思ってる。 弁護士には１ヶ月後自分がいなくなるという旨を伝えており、家は売りに出してもらい、もし遺産が残れば音楽団体に寄付してもらうようお願いしている。 性格 結構色々すんなり受け止めてしまうタイプ。 反抗あまりしない。でもそれは優しさじゃなくて反抗すると後々面倒くさいと思うから。 元々身体は病弱で、今まで病気をしたこと無かったからあぁやっぱりなみたいな気持ちの方が強いし、死んだら…あるわけないけれど両親に会えるかなと密かに思っているから死は怖くない。 1度決めると頑として考えを変えない意固地な部分もある。 人と関わることが苦手で自分から誰かに踏み込むことをしてこなかったため、教室ではほぼ空気の状態だった。特に親しい友人もおらず、音楽室のピアノだけが自分と友達だった。 母がピアニストであったため、小さい頃からピアノを教わっており、そのため人より少し弾けて、自分を表現できるピアノが好きになった。 家族旅行の帰り道に事故で両親は死に、1人残され天涯孤独の身となった。 寂しいとは思うけれど、誰かといるより1人の方が気楽なのでこの暮らしに満足している。 料理は苦手なのでできたものをネットで頼んで届けてもらっている。 家にいる間はピアノに触れていたい。 後悔のないように生きる、ピアノと。そんな気持ちで残り少ない生をを大切にしようと思っている。 一人称 僕 基本敬語

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