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icv:皆口裕子 「魔法少女はダイスを振る」HOシアンのCS 水の魔力を持つ魔法少女、現リーダー。その正体は女子校に通う中学3年生。現実の彼女は自尊心が低く、どことなく陰のある少女だが、魔法少女に変身すると自信と活力に満ち溢れた少女へと変わる（それがもともとの彼女の性質だった）。過去の出来事から人との関りを避ける傾向にあるが、本来は面倒見のよい性格。大人びて見えるため、よく高校生に間違われる。 変身後の使用武器は大砲。水流の弾を放つことができる。大砲は掌に乗るくらいのコンパクトなサイズにもなり、普段は弾丸のネックレスとして身につけている。武器の形は水のように変幻自在に変わる。また、しゃべるクジラのぬいぐるみ（ホエールくん）を連れていて、戦闘をサポートしてくれる。クジラは空飛ぶ潜水艦に姿を変えると、5インチ砲を放つことが可能。 四つ下の弟がいたが、三年前に亡くなった。弟の名前は湊（みなと）。 【魔法少女になる前の過去】 日本人の父親とハワイ出身の母親との間に生まれ、幼少期は海の近くで育った。友達や弟と近所の海で泳いだり、水鉄砲で遊んだりして、明るく活発な子供だった。父親は海上自衛隊で働いており、仕事が忙しく家に帰ってくることは少なかった。そのため海音は父親への接し方が分からずにいたが、幼い弟は海上自衛隊で働く父に憧れ、父からお土産にもらったクジラのぬいぐるみを大切にしていた。父親の部屋にある自衛艦隊の資料を持ち出しては載っている写真を眺めて、自分もいつか父のように潜水艦に乗るのだと夢を語る弟のことが海音はかわいかった。 けれど海音が小学6年生のとき、そんな平和な暮らしは崩壊する。海音は学校からの帰宅途中、見知らぬ男にナイフを突きつけられて車で拉致される。そのとき一緒にいた弟が海音のことを守ろうとして果敢に犯人に飛びかかったが、ナイフで刺されてしまい、血を流してその場に倒れ伏した。海音は弟の惨状に泣き叫んだが、男に無理やり車に乗せられ、男の家まで連れてこられる。男は浮世離れした美しい容姿をした海音に以前から目をつけていたことを恍惚とした表情で語り、「僕のお嫁さんになってほしい」と狂気に満ちた目で海音に迫った。海音は男の言っている意味が理解できなかったし、気持ち悪かった。刺された弟のことが心配で海音が涙ながらに「家に帰して」と頼むと、男は「どうしてそんなことを言うんだ！」と怒鳴り散らしたあとで急に優しい声音になり「大丈夫だよ、僕が幸せにしてあげるからね…」と海音の頬に触れた。男の手は海音の顔をなぞり、首をなぞり、胸に到達した。海音は男のことが怖くて仕方なかった。まだ小学生の海音に抵抗できるはずもない。海音の着ている服を脱がそうと男の手がボタンにかかったそのとき──警察が家に突入してきて犯人を取り押さえた。血まみれの弟を発見した近所の人の通報で事件が発覚し、弟が覚えていた犯人の車のナンバーを病院に搬送される前に伝えていたことから、警察はすぐに犯人の家を突き止めることができたのだ。海音は弟のおかげで助かった。しかし、弟は病院に搬送されたあと手術のかいなく出血多量で亡くなってしまったと、海音は助かったあとで知らされる。かわいがっていた弟が自分を守ろうとして死んでしまったことに海音はひどく罪悪感を覚えた。母親は海音のせいじゃないと慰めたが、自分のせいで…という思いが海音の中から消えることはなかった。また海音は男が身体に触れてきたときの気持ち悪い感触を忘れることはできなかった。それから男性が怖くなってしまった。地元では七瀬家の娘が拉致されたという噂がすでに広まっており、近所の視線が一家に集まった。そこにいる限り、海音は嫌でも事件のことを思い出し、普通の生活を送ることは不可能だった。 海音は事件の日から不登校となり、小学校の卒業式に出席することなく、中学に上がるのと同時に都会へと引っ越した。中学校は男子のいない女子校を選んだ。彼女は事件の日以降、周りの人目を気にし、人と深く関わることを避け、ひとりでいるようになった。女子校を選んだものの、男性の目から完全に逃れることは不可能だった。一歩外に出れば、彼女の美しい容姿は人目を惹き、視線の的となった。それは悪いものも引き寄せた。海音は電車やバスに乗れば痴漢に遭い、外を歩くと誰かに後をつけられることはしょっちゅうだった。海音は人と関わることが怖かった。 そんなある日、海音は魔法少女としての力を手に入れる。どうして私が…？と最初は思っものの、災いを運んでばかりの自分が、この力で誰かの助けになれることを喜んだ。魔法少女へと変身すれば、自信に満ちていたかつての自分に戻れる気がした。 【ノワールの死】 過去に敵に襲われたところをノワールに救われ、海音はノワールに恩を感じ、仲間として信頼を置くようになった。彼女となら本当の姿で会っても友達同士になれるかもしれない…そう思っていた矢先、ノワールは死神に殺されてしまう。いったい、どうして…？海音は深い絶望を感じるとともに、ノワールを殺した死神に怒りを感じた。許せない…！ 海音はノワールのことは戦っているときの魔法少女の姿しか知らない。現実の彼女はどんな人間だったのか？彼女のことを知ろうとする前に、彼女は姿を消してしまった。それが今となっては悔やまれる。ノワールの存在は秘密であるため仲間たちに打ち明けることはできないが、せめて自分だけは彼女のことを覚えてあげていたい。残されたノワールの妹のことも気にかかるため、ノワールの情報を集めたいと思っている。自分にリーダーが務まるのか不安ではあるが、ノワールに託されたチームを守りたいと考えている。 【クジラのぬいぐるみ】 もともとは亡き弟が大切にしていた小さなクジラのぬいぐるみ。弟はアメリカの潜水艦に因んで「ホエールくん」と名付けていた。弟が亡くなってからは形見として海音が肌身離さず持ち歩いている。海音が魔法少女となったその日、ぬいぐるみが魂を持ち、しゃべるようになった。魔法少女に変身していないときは、しゃべらない。語尾は「ホエ」。 ＜備考＞ 刑事に対しては、事情聴取を受けたときのことを思い出したり、自分がレイプされかけた事件を知っているのでは？という恐れから、苦手意識がある。 素の口調 「この見た目が嫌い…この見た目のせいで、ろくな目に遭ってこなかったわ…」 「ごめんなさい…男の人は苦手なの…」 「私に魔法少女なんて務まるのかしら…」 魔法少女時の口調 「水の流れは時に何者をも飲み込む濁流ともなるのよ。水の恐ろしさ、思い知らせてあげる！」 「水は変形自在に形を変えるわ。簡単に捉えられると思わないで！」 「私にできることなら、やらなくちゃ」 「いくわよ、ホエールくん！」 ⬛2015特徴表 ・4-3「異性が苦手(D)」 　どうしても異性とうまく会話ができない。異性に対する<言いくるめ><説得><信用>にそれぞれ-10%。 　※デメリットを選択しているため、1d6*10の技能地取得。合計60を興味Pに追加。 ・3-3「飛ばし屋」 　空間把握能力に優れている。あらゆる<操縦>技能の基本成功率は50％である。 呪文:深淵の息 対象の肺を海水で満たして溺れさせる呪文である。呪文の使い手には、対象の姿が見えていなければならない。1ラウンドの間、心の中で呪文を唱えたのち、8マジック・ポイントと1D6正気度ポイントをコストにする。 HO Cyan/シアン そして彼は死んだ「水の魔力を持つ」 あなたは過去に敵に襲われたことがあります。そんな時にあなたを救ってくれたのが先代の、闇の魔力を持つリーダーである魔法少女、ノワールでした。しかし、その魔法少女は、近場で噂されている、魔法少女を殺す「死神」に殺されました。そして貴方はその魔法少女を継いで、このチームのリーダーとなりました。先代の魔法少女が死んだ現場を貴方はよく知りません。ですが魔法の力で目の前で消えたことだけは知っています。先代の魔法少女はリーダーとして最後に残した「私を表舞台に出さないで」との言葉により、秘密の存在としています。「先代の魔法少女の仇を打つこと」「先代の魔法少女のことを探ること」を糧に生きています。

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