タグ： 長のおもちゃ箱 おはぎ

彼女にとって平凡は死にも等しい拷問であった。 世界を覆す因子となる力を手に入れても、世界を悪の手から守る組織の一員になっても、最前線で非常識的な攻撃を喰らっても。まだ、彼女は「退屈だ」と言い張る。 好物のラムネを暇つぶしに口の中に放り込み、つかの間の現実逃避。 彼女は満たされない。きっと、この先も。 「ラムネの運び屋さん」 彼女はUGNに属し仕事を行う一方、副業と称して「運び屋」をやっている。 他称「ラムネの運び屋さん」。『前払いでラムネ３つを渡す』『重さ5kg以内』『時間指定不可』たったこの３つだけの条件で、彼女は日本のありとあらゆるところへ、その足をもって運んでくれる。 時に、裏取引の運び屋として使われることもあるが、彼女はそれを嫌うことはない。 すべてはスリルのため。馬鹿だと笑う人間もいるが、それを彼女は気にしたことはない。

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