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イメージカラー→#1e50a2 イメージストーン→ラピスラズリ 本名→瑠璃垣 蒼空（るりがき そら） 言葉数が少なく、物静かな女性。 声も小さめでぽつぽつと話す。 感情の起伏もあまり激しくなく、自己表現が得意ではない。 本を読むことが好き。たまに文章を書く（暇つぶし程度）。 背が低い（脚が短い）ので常に早歩き。 辛いものが好き。甘いものは少し苦手。 一家代々医者の家系。 本人は医者になるつもりは無かったが、医学系の知識を手に入れれば今の仕事に役立つだろうと勉強している。 胸元のリボンに付いている宝石はアクアマリン。 幼少期に祖母から貰った宝物。 もうひとつの宝物は、親友が自分に宛てて書いた最期の手紙。 【以下、ドロップアウト・ディスパイア　ネタバレ？あり】 中学三年生の秋、親友が死んだ。 自殺だった。 彼女、天海 藍（あまみ あい）とは幼稚園の頃からの付き合いでずっと一緒だった。 毎日学校へ行って、休み時間もたまに話して、一緒に部活に行って、一緒に帰る。 静かな自分とは反対に、藍はずっと笑顔だった。 彼女の眩しい笑顔が好きで、ずっと隣で笑いあえたらなんて密かに願っていたことを覚えている。 彼女のそんな笑顔が眩しかったからこそ、背後にある影には気が付かなかった。 藍はクラスで虐めに遭っていた。 最初はクラスカースト上位の女の子が「藍ちゃんのこと、なんか気に食わない」と言って数人で邪険に扱っていただけらしい。 それでも笑って過ごす姿が女の子たちにとって癪だったのだろう。 どんどん虐めはエスカレートした。次第に物を隠され、壊され、本人に暴力まで振るっていったらしい。 家族仲もあまり良くなく、誰にも頼る先がない。 涙でところどころ文字が滲んだ遺書にはこう書かれていた。 「ソラは文字を書くことが上手だから、こんなぐちゃぐちゃで汚い文章を貴方に書きたくなかった」 「それでもさいごの言葉をソラに届けたかったの」 「おねがい、ソラ」 「わたし、あいをゆるして」 綺麗だと思った。 ただただ、あの子の文章が、この遺書という存在がとても美しいものだと思った。 だって最期の残り少ない時間を自分ではなく他人に充てるなんて。 破れば形は無くなり、燃やせば灰になり、水に浸せば滲んで見えなくなる、こんな脆い紙という媒体で伝えてくれるなんて。 なんて不確かで想いが篭ったものなのだろう！ 「ええ、藍のこと、許すよ。だってこんなにも素敵なものを見せてくれたんだもの」 「だからこれは、遺書はずうっと私だけのもの」 少女はゆるりと笑う。 そこには涙すら浮かんでいなかった。 ただ興奮と慈愛で満たされた顔をした悪魔だけがそこにいた。 最初は親友の遺書だけで満足していた悪魔も、次第に他の人はどうなのか、死ぬ瞬間に他人が抱く感情をもっと間近で見たいと考えるようになった。 それでも人を殺せば、警察に捕まって人生を棒に振ることになる。 一時の快楽を得るにはリスクが高すぎた。 フラストレーションは溜まる一方でありながら、発散する場はどこにも無く高校生になった。 六年前、高校二年生の頃に偶然ニール・ハイドが人を殺害している現場に遭遇。 遺書や死に様（と言いつつも遺書の方が魅力的に見える）に興味はあるが、人を殺すことはしたくないためニールと手を組むことを選んだ。 あなたは人を殺せるし、わたしはいろんな人の遺書を見られる。利害関係は一致しているでしょう？ 彼と組んだ「ラピス・ペルシャ」は六年前から今まで彼が殺す相手に遺書を書かせる。 そして自分と同じ興奮と歓喜を味わってもらうために、その遺書を届けるのだ。 しかしそんなラピスにも一つだけ悩みがあった。 遺書を書けないのだ。六年もの間ずっと隣にいるニール・ハイドに対しての遺書が。 この職業に就いている以上、どうしても突然別れを迎えるリスクは高い。 文章を書くことは人並み以上に得意で、それでいて付き合いだって長い。 そんな彼にならさらさらと書けると思っていたのだが、一文字も筆が進まないのだ。 「私もあの子みたいに、彼を喜ばせられる遺書を書けるかしら」 ぽつりと呟きながら、悪魔は今日も万年筆の先を真っ青なインクで染める。 【Wikipedia】 *ラピスラズリ ・ラピス(lapis)…ラテン語「石」 ・ラズワード(lazward)…ペルシャ語「青、空」 ・和名は瑠璃。 ・元々はペルシャ産出。 ・9月、12月の誕生石 ・石言葉「成功の保証」「真実」「健康」「幸運」 ・干支では戌年、星座では牡牛座や射手座、水瓶座の守護石。 ・幸運を運び、知恵を授ける石。 【秘匿HO】 ――あなたは＜遺書屋＞の片割れであり、書かせた遺書を、届けるべき場所まで必ず届ける者だ。 貴方は「遺書」という存在にとても惹かれている。 死んでも残り続けるその「言葉」は、貴方に大きな影響を与えた。 それは過去に「遺書」に関係する境遇があったのかもしれないし、単純に死んでも残り続けるその言葉を好いているのかもしれない。 しかし、そんな貴方には一つ悩みがある。 それは自分の「遺書」を書くことができないことだ。 相手はもちろん相方である HO2 に宛てたものだが、内容は決めているのにどうしても紙に書き起こすことができないのだ。 この裏社会では裏切りや殺戮は日常茶飯事だ。 信頼している相方も、自分だっていつ死んでしまうかわからないし、 自分達は「遺書屋」として名も知れてしまっているから尚更恨みを買うことだってあるだろう。 だから何かあったときのために…と思ってはいるのだが、いまだに貴方の「遺書」は完成していない。その内容は貴方の頭の中だけにある。

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