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善財　美星 ぜんざい　みほし　 26歳 A型 マーケティングコンサルタント 頭脳明晰　才色兼備　誰にでも人当たりがよく常に明るい性格で、陰キャから陽キャまで幅広く友達がおり、その全員から信頼されている。仕事は完璧にやるが若干不器用であり（お茶と麺つゆを間違える、野菜嫌いで毎日残すため（残し方が下手）食堂のおばちゃんに怒られるなど）（都道府県も微妙に覚えてない）人間味のある一面も見せる。 入社4年目ながら社内で既に頭角をあらわしており、受け持った顧客は500人以上、しかも全て企業成長させている。いわゆるバリキャリである。きっちり定時で帰るが、自宅でずっと仕事関連の用事をしている（業績のある自分が業務時間外も働いているのがバレると、他の人が時間外労働を押しつけられる可能性があるため）。 家事をすると失敗するので週3度ハウスキーパーを雇っており、朝夕を作り置きしてもらっている。部屋には仕事や勉強の資料以外何もない。 家具は若者らしいデザインのもので揃えられている。 一人暮らし　恋人無し 出自・家庭環境 幼稚園から大学までエスカレーター式 生まれた時から人に優しく、親切に生きてきた。常に誰かが隣にいた。中、高校生の時には彼氏もいた。 父は証券会社の上役、母は元CAの専業主婦、独り立ちした三つ上の兄がいる。親戚も全員高学歴かつ大企業勤めもしくは社長 穏やかで、何一つ問題のない家庭に育つ。過保護すぎず、不干渉すぎず。健康に育ててくれた両親に感謝している。 好きな歌 When You Wish Upon A Star （日本語訳:星に願いを） 「わたし善財美星！善い財産に美しい星って書きます！よろしくお願いします！」 「私はすごい幸せだよ！友達もみんな大好きだし、職場もいい人だし、あとは恋人…へへっ」 「イダッ！目に砂入ったぁ…あっ、とれない…」 以下秘匿内容含む 「苦しい、苦しい、苦しい」 才人の正体は生まれながらの自殺志願者である。 物心ついた時からただ漠然と死にたいと思っている。家族や友人は好きだが、自分が死んで悲しむことをつらいと思えるほど大切に思っていない。そんな自分も嫌い。 自分の生きる意味がないことに初めから気がついていた。この世界に生きる意味がないことに気がついていた。不満のない人生だった。幸福な人生だった。頼られる人生だった。頼る人もいる人生だった。愛された人生だった。愛する人のいる人生だった。 自分がおかしいのは分かってる。でも苦しい。辛い。耐えられない。もう終わりにしたい。 死にたいわけじゃない。ただ、生きたくないだけだ。 「大好きな従姉妹がいた。美しい人だった」 10才年上の従姉妹がいた。生きていてただ一つの道標、美星にとって北極星のような存在だった。 よく笑い、世界に愛されたような人だった。 美星は本来不器用な人間である。ただ能力が高かったのでひたすら愛想良く、人に嫌われないように、迷惑をかけないように、人の真似をして生きてきた。1番のお手本が従姉妹だった。灰色の世界に生きる美星が、唯一、心から好きだと思える人だった。 彼女は美しく生きて、そして美しいまま死んだ。 従姉妹は27才で亡くなった。美星が17の時だった。死因は教えてもらえなかった。それでも彼女を追って生きた。 今日で彼女と同じ歳になる。もう追うものも、生きる意味もない。 本当はとにかく早く死にたかった。自傷を知った日から自傷行為が止まらなかった。寒がりだと言って夏でも長袖を着た。彼女を疑う者は誰もいなかった。休暇を取っては旅行と言って、確実にもっとも人に迷惑を掛けずに死ぬ方法を探した。彼女を疑う者は誰もいなかった。 希死念慮という言葉を知って自分のことだと思った。おかしいのは私だけじゃないと思えた。 今日で彼女と同じ歳になる。もう追うものも、生きる意味もない。 星にかけた願いが、ようやく叶う時が来た。 家族や友人、同僚に向けた遺書 「何か辛いことがあったり、誰かに嫌なことをされた訳ではないんです。だからどうか心配をしないでください。どうか私は居なかったものだと思って、明日からを生きてください。私はただ、生き続けるのに向いていなかった。」 「知ってますか？腕の根元より先端の方がより神経が多くて痛みを感じるんですよ。隠すのが楽なのは根元の方って分かってるんですけど、どうしてもね。」 「痛みを感じる度に、ああ、憧れた死に近付いていると思うんです。我慢して我慢してやっと、今日、お姉ちゃんにたどりつきました。」 When You Wish Upon A Star 和訳 星に願いをかける時 あなたが誰であるか関係はない 心を込めて望むなら 願いはきっと叶うでしょう あなたの心に夢があるなら どんなに大きな夢でもいい 夢見るひとがするように 星に願いをかければいい 運命の女神は優しく 愛のある人に届けてくれる みんなの密かな願いを 素敵に叶えてくれる 女神は稲妻のように突然やってきて あなたを見守ってくれる ほしに星に願いをかけるとき あなたの夢はきっと叶うでしょう

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