タグ： ジメ宅

おれの本当の気持ちを　いったい何処へ持っていけばいいだろう -------------------------------------------------- 心残り＊3年の夏祭りに一緒にいけなかったこと -------------------------------------------------- 職業ポイント 【芸術家】画家、陶芸家、書家、漫画家、カメラマン、デザイナー、映画監督、美大生など 技能：言いくるめ、●芸術（絵画）コンピューター、写真術、心理学、●制作（ガラス細工）、●目星、●歴史 +聞き耳：ガラスの冷える音、火の音をきいている 興味ポイント +化学：ガラス、金属の知識に興味がある +図書館：本を読むのが好き +応急手当：よく怪我をする。手とか +芸術(グラスハープ)：遊んでいるうちに覚えた。今は両手で演奏できる -------------------------------------------------- 毎年、決まり事のように幼馴染のあの子とお祭りに行っていた。 或る時から、硝子のことが好きになった。 近くに居て笑う姿が、かわいいと思った。ずっと一緒にいたいと思った。 弱い人が攻撃を受けていれば、その人の前になって盾になってしまうような そんな強くて優しいところも、好きだった。 だから、そんな硝子のきれいなガラスが割れないように、守りたかった。 ーそれなのに。 3年の夏、夏祭りに誘って硝子に自分で作ったガラスの蜻蛉玉の簪と、風鈴をあげたかった。 高校になって本格的に親から教えてもらえるようになって、必死で作品を作ってきて、いつかと思ってその日に決めていた。 大人になる前の、最後の夏に。 家はガラス細工をしている。夏場は忙しく、中学の頃から手伝って作るようになった。 真夏の暑い中、茹だりながら精魂込める。 形が複雑だったり、薄いものだったり、色がたくさんつくものは一度失敗すれば終わりだ。 何度も何度も何度も、作りたいものが出来ずに、怒りで泣いたこともあった。 自分の気持ちの形に、妥協したくなかった。 ー彼女は、地面に落ちたガラスのように、散ってしまった。 必死に集めて温めて、息を吹き返そうとしても、二度と同じ形になるはずもなかった。 作り続けた彼女への想い。 父が「失敗したものもとっておきなさい」と積み上がった想いの形を 一体どこに届ければいい？ 彼女はもう、いない。 --------------------------------------------------

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