タグ： 商・不幸堂

通称：妲己　 華譚街での名：妲喜丹（ダキニ） 「ワタクシ、華譚街「不幸堂～酒池蠆盆～」の店主、妲喜丹でございます。 　他人の不幸は蜜の味、毒を食らわば皿まで、な 　ろくでもないお客様に本日もお会いできて光栄ですわ♡ 　不幸料＋安全保障料をお支払いいただければ、 　お客様のお好みの不幸を迅速確実丁寧にお届け致します♡ 　さあ、お求めくださるのはどの不幸でしょう。 　……まあ、ワタクシをご指名ですか？ 　鏡、ご覧になったことあります？」 　 　料金さえもらえればどんな相手にも「不幸」を売る。今日のお客は明日の標的。 　標的が常連客なら報酬次第では断る。儲かり具合優先。 　この街ではそれなりに名の知れた有名サービスなので、 　「不幸」の種類によってはすぐ「不幸屋」の仕業だとバレる。いきなり四肢欠損とかね。 　そのため安全保障料が異常に高い。まあ不幸に相場などありはしないので、 　料金設定は彼女の自由。高額でも頼む人間は居る。 　20年前、祖父を自称する白髪の男に華譚街に連れてこられてすぐ、 　「不幸堂」を始める。白髪が死んでから店名を変え、今に至る。 (本当に祖父なのだが、マフィアで自分の教育係という側面しか知らないため、彼女は信じて無い。) 　嫌いなもの：人間　好きなもの：太客の財布、不幸の才を使うこと 　不幸屋、兼情報屋。己の才で不幸をばらまき、己の美貌で情報を集める。 　襲ってきた奴は軒並み才の餌食。信じられるものは才とお金だけ。 　この世に存在する人間という生物は、愚鈍で厚顔無恥で醜悪極まりない。 　この才があって本当に良かった。私は人間じゃなくて本当に良かった、と本気で思っている。 　彼女は自分を、女神・荼枳尼天だと思い込んでいる。 【過去】 　一番最初の記憶は、祭壇のように飾られた部屋。自分が着ている天女のような服装の端がどんどん赤くなっていく。 　祭壇の中央に座っていた自分の周りには人間の男と女が血まみれで倒れており、 　サングラスをかけた短い白髪の初老の男が手を拭きながらそれを見下ろしていた。 　「こンの馬鹿息子、女に唆されおって……。子どもに罪は無かろうが、一緒に来てもらおうか。」 　白髪が、自分の腕を引っ張って立ち上がらせた。 　 　彼女は3歳にしてとても美しい女の子だった。それに目を付けた両親は、 　彼女を「どのような身分の者の願いでも聞き届けてくれる女神・荼枳尼天の生まれ変わり」とし、 　祀り上げた。金の冠や花のかんざし、たくさんの鮮やかな衣装に身を包まれて、 　人形のように祭壇の中央に座り続ける日々。 　何が人を惹きつけたのか、嘘のように信者が急速に増え、 　毎月莫大なお布施が両親のもとに舞い込む。 　　 　彼女は自分の状況がよくわからなかった。 　浮世離れさせたほうが良いだろうと、両親は教育を放棄、感情も乏しい。 　記憶の中に生きている両親は居ないし、自分の名前も知らなかった。 　信者は時に小さい自分を慰み者にする時もあった。 　人間とは不快なもの。そういった認識しかなかったが、どうすることもできなかった。 　この宗教を良しとしなかった者たちが居た。マフィアである。 　お布施のしすぎでショバ代が払えないとぬかす奴らが複数現れ、 　出る杭は打つ精神で彼女の両親を半死半生にしたうえで、彼女をさらった。 　宗教のご神体を放置すれば、また違う輩が利用して商売の邪魔になるかもしれない。 　ならば適当にマフィア内部に囲ってしまって、ロリコンに売るか、 　適当な年齢になったら客でも取らせるか……等と白髪が考えていると。 　何やら騒がしい。ガキを見張らせていた部屋からだ。 　扉を開けると、椅子に座って泣くガキと、周囲に倒れた男が3人。 　1人は右腕が無く、血だまりの中で呻いている。 　1人は腹を押さえ、のたうち回っている。 　1人は立ち上がろうとしているが、転んでばかりいる。 　白髪は唐突に理解した。どういうことかは全くわからないが、 　このガキがこれをやったのだと。 　 　白髪はその日から「女神」の教育係となった。 　彼女をマフィアの武器として仕立て上げるべく。 　 【華譚街の不幸屋】 《目星》《心理学》《オカルト》《言いくるめ》 《任意の戦闘技能 1 つ》《他の言語:中国語》+ 任意の技能 2 つ 特記:華譚街は日本語と中国語の 2 つの言語が 飛び交う土地であるため、 《日本語》と《中国 語》に+20%のボーナス 1d6×10ポイント好きな技能に振る

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