タグ： 蛾と踊る

21歳/医学部3年 カフェのバイト5年目。 高校2年の時にカフェのバイトを始めたが、時給もよく職場の人間関係もよかったのでしばらく続けている。 コーヒーを淹れる事が得意。たまに暇な時間帯や休憩時間に店員に淹れている。彼の淹れたコーヒーは割と人気であり、そのうちキッチンでやってみない？と相談されている。 小学生の頃から人と仲良くなることが得意で、遊びに行った先の公園にいた見知らぬ子ともすぐに一緒に遊んでいた。次第に人数が増え、たくさんの子供たちと一緒に日が暮れるまで。ゲームを持ち寄って勝負したり、鬼ごっこではしゃいだり、誰でも仲良く、平等に接して遊んでいた。そのため特別に仲の良い子はいなかった。 しかし、その沢山いた友人のうち二人が喧嘩をしてしまった。「大嫌い」「お前の事が気に入らない」「いつも悪口言ってたじゃん」と不満をぶつけあっていた。周りの子が言うには前からお互い嫌い合っていたらしい。そのことに一切気が付けずに今日もみんなを集めてしまったことに罪悪感を覚えた。 その日から喧嘩した二人が仲直りできるように気を使い、二人が話し合いをする機会を度々作っていたがそのことすら裏目に出てしまい二人は険悪な仲になってしまった。 それ以降、人と人の関係をよく見るようになった。中学時代は学級委員長や実行委員をして何事も円滑に運べるように努力したが全員がそうなるとはできなかった。どうしようとも 居心地悪そうにする人もいるし、相容れない人もいる。そう学んでからはせめて身近な友人が仲良く、居心地の良い空間を作れるように努めるようになった。 人にヘイトを集めないために自分に向けたり、話題転換に努めたり、不満がありそうなら話を聞いたり。いじることで仲良くなれるなら嬉々としていじりに行き、フォローも忘れない。 高校ではサッカー部に所属し、青春と言われるような日々を過ごした。土日もサッカーに費やし、汗をかき、泥に塗れて走り回った。体を動かすことは嫌いじゃなかったし、サッカーは中学校での体育の授業で成績がよかった。 県大会に出場し、準決勝まで進出した。惜しくも2-3で負けてしまったが、全力はだしきれたので満足だと感じていた。 しかし、まだ勝ち上がりたい、みんなと一緒にサッカーをしたいというチームメイトの話を聞いて、心の底に残る燻っている気持ちは悔しさなのだと理解し、共に泣いてしまう。自分も本気だった、みんなも本気だった、でも足りなかった。その思いを抱いて練習に精を出した結果、3年で県大会優勝を飾ることが出来た。関西大会では初戦で敗退してしまったものの、今度こそ、満足のいく気持ちだった。 チームメイトも全力を出し切れたと笑い、またみんなでサッカーをしようと約束をした。 明るく人と関わることが好きで、人との関係を円滑に運んだり、話題を変えるのが得意でヘイトを自分に向けたり霧散させたりしている。 自分が空気を読むのは皆が不快にならないようにしていると言えば聞こえはいいが、実のところ自分がそのようにしたいだけ。空気が悪いのは嫌いだし、気付けなかった後悔もしたくない。自分と周りが楽しく笑えたらそれがいいだけ。楽しく過ごすための努力は怠りたくない。 【趣味】  サッカー 【好きな食べ物】 カレー 【嫌いな食べ物】 生クリーム 「やーそんなこと言ってこれ好きなの知ってんやでー？」 「当店自慢のフラペチーノです。俺が淹れたから残さず飲んでくださいね！」 「あんさんしんどいんだったら無理しなくていいから。ほれポカリ」

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