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十と書いてもげき、と読む。 特殊な苗字である為に周囲の人間には一発で覚えられるが、じゅうさん、とうさん、と呼ばれる事も多い。 しかし彼はあまり気にしていないようだ。名前は疎か、自分自身にもあまり興味がないのである。 というのも、彼は一度「死んだ人間」だからだ。 中学時代、クラスメート全員が参加したデスゲームで重傷を負って死の淵を彷徨った彼は、 島を脱出した後に心臓が止まり、地獄に堕ちた。 しかし冥府から引き摺り出された彼は再び現世に戻される。自身を救った、救急救命士によって。 冥府から蘇った彼は、同級生の新渡戸（※探索者）と同様に自らを人ならざるものだと呼称する様になった。 彼女が「死神」を名乗るならば、彼は自らを「死者」と呼ぶ。 死んだ人間だから自分にも興味はない。人を救って感謝されたとしても満たされる事はない。 活発でクラスの人気者だった彼はあのデスゲームで心を殺され、永遠の飢えを抱える事になったのだ。 藤堂や鮎川（※二人とも探索者）を始めとした同級生らには生きて欲しいと願う気持ちはあるが、願っている彼自身は生きる意味を未だに見出せずにいる。 いつ死んでもいいと思っているからか彼はどんな事にも物怖じせず、あまりにも好奇心旺盛で、無謀だ。 救急救命士という人を救う職業に就いていながら倫理観はないに等しい。中学時代、デスゲームで人を殺しているから…というのもあるのだろう。 悪い事も良識的な事も淫猥な行為も人の感情も何もかも、彼にとっては生きる意味を見出すための「勉強道具」であり、「研究材料」だ。 タチの悪い事に、表面は善人で気さくな青年を装っているので、彼の本性を知っているのは中学時代の同級生と親友くらいしかいないだろう。 ※2015の救急救命士の技能を取っています。電気修理はあえて取っていません。 +-----【関係者】-----+ ・槇 千尋（PL：ななせさん） 高校時代からの友人（しかし肉体関係はあった） 乙保市の怪異に巻き込まれた結果、友人から腐れ縁になった。 +-----【後遺症】-----+ ・過去の亡霊 あなたは過去の亡霊に苛まれている。 贖罪を終えたとて、しばらくその影は消えることはないだろう。 SANチェックでファンブルを出したら+1d3追加でSANが減少するようになる。 これは次回のセッションのみ適用される後遺症である。 +--------------------+ 【シナリオ履歴】 ・死体ハ話セナイ 生還。槇 千尋（PL：ななせさん）と共にバイトに出向き、怪異に巻き込まれた。 その結果、友人からお互いに執着する腐れ縁の間柄に変化したようだ。 ・アルカディアの方舟 生還。槇と共にとある団地の怪異を調査した。 無事に帰ってこれたが、心の傷は深い。暫く、後遺症が彼の心を苛むだろう。 ・監禁たる幸福の幸福幸福幸なりなりなり幸　ゆえに監禁 生還。友人の藤堂（※自探索者）と共に廃墟に赴き、事件を解決してきた。

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