タグ： える 冬霞HO1

4-2 方向音痴　ナビゲート1 3-6　格闘センスの持ち主 身体は弱いけど体格だけは大きく育った 自分の見た目の良さを理解しており世渡り上手 多少のミスは顔と愛嬌でごまかしてきた。 格闘センスはあるものの体力のなさからそちらを極めようとは思わなかった。 どちらかといえば拳銃のほうが得意である。 料理は最近勉強してる。 運転は下手。 一家に配属されてからバディを組むことになった先輩のことは最初は真面目過ぎて面倒だなと思っていたものの内面に惹かれていった。 彼がきっとこちらのことを好きなんだろうとは思っていても応えるつもりはなかった。 万が一ばれたときのことを考えてもそれはできなかったし何より自身には同性愛に対する偏見が元よりあったし、この気持ちは一時の気の迷いだろうと思った。 でも最初に始めたのはたぶんこっちで、たまたま家に行ったときに大雨の中流されるように一線を超えてしまった。 それからというものの明確な関係性を提示するような言葉を言うことはせず先輩が推しに弱いのをいいことに回数を重ねていった。 越えてしまえばなんてことはなくて自身が彼に好意があるという事実はすんなり受け入れられた。 だけど今更どの口が先輩のことが好きだなんて言えるんだろう。と不誠実なこの関係を続けながら思う。 拗らせ続けた思いは愛とも呼べるものに変化はしたものの口にすることはできなかった。 キスはしなかった。キスをすればこの関係が崩れると思ったから。 自分の執着心にはいっそ呆れるほどだった。彼を閉じ込めておきたいとすら思う。 それを必死に押し込めて愛してる人を壊さないようにしようと思っていた。 でも結局は怖いだけで一度きちんと関係を構築すれば世の中のカップルのように別れてしまう日が来るかもしれない。 とか、先輩が別の人のことを好きになるかもしれない とか、いつまでも言い訳をして都合がよくていつでも逃げられるこの関係に甘んじていたかった。

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