タグ： 無辜の葬 ロスト

佐世千隼(さよ ちはや) 一人称：俺 二人称：あきはる、お前 口調：～じゃん、など少し不愛想 ～～～～～～～～～ 相手：篠矢晃大(しのやあきはる) 一人称：俺 二人称：ちはや、お前 口調：明るく元気 ～～～～～～～～～ ▲興味ポイント 職業ポイントは学生時代のバスケによるもの。 職業ポイントは症状を発症してから身についたもの。 隠れる：同級生から隠れる 聞き耳：他人の会話が一段と大きく聞こえる(悪口を言っていないか、など） 図書館：没頭できるものは本だった 目星：目が滑りやすい 【学生時代】 千隼は中学時代から細々と活動するバスケ選手であった。 170という長身を持つ千隼にとって天職といえる様な物で、千隼はバスケの事が好きだった。 高校2年の秋、バスケ大会中にゴールを決めた瞬間、敵チームのエースを下敷きに転落。 顔に肘が当たり、相手が片目を失明してしまう。 普段から口調が荒く、誤解されやすい千隼はプレイで挽回してきたがこの一見で転落事故が故意によるものであると糾弾される。 本人にとって事故は決して故意ではなかったが、チームメイトにも倦厭されはじめありもしない噂を流され、学校ではいじめを受けはじめた。 顧問さえも信じてくれず、自分をかばった友人はいじめに合い、恨み言を吐くかのように転校した。 同級生のいない場所にということで鳥取から東京へと引っ越したが、運悪く片目を失明させた同級生と再会。 バスケをやめた彼は強豪校ではない場所に来ていたためである。 そこから恨みを持っていた彼はまた、千隼の過去をクラスメイトに話し、再びいじめに合う。 中学生の時は無視や私有物に落書きといった可愛いものであったが高校生ともなるとエスカレートしている。 見えない場所を殴る蹴るは日常、私有物を捨てられる。犯罪になりうる様な被害を他にも受ける。 教師は見て見ぬふり、加害者以外の傍観者も、日常かの様に何もしてくれずにいた。 自分は故意ではない事故に対していつまで罰を受け続けなければいけないのか、中学から解放されたと思った思ったのに高校でもこのような扱いを受けなければならないくやしさや 何もしてくれない周りに対して恨みを持つ様になり、自分のした事故の罪悪感も日々募っていく。 事故が起きた当初からトラウマとなっており、高校に上がることによって少なからず払拭されていた者を再びねじ込まれる恐怖。 私有物がなくなるたびに新しいものを買い与えてくれる親への罪悪感。 高校2年生夏授業中、自殺して全校生徒に見せつけてやろうと決断をして忍び込んだ屋上のフェンスに足をかけた時に、彼に出会う。篠矢晃大。 クラスの中心でいつも人気者の彼がなぜ自分を、と思えば彼は一言『俺が味方になるから、もう少しだけ生きて見ないか？』という提案をしてきた。 今まで何もしてくれなかったのに？と問えば彼は最近転入してきたそうで、いじめについては先日知ったという。 このもう少しだけ生きる、という提案には条件があり、自分が生きる事が嫌になれば自分も共にこの学校で一緒に死ぬ、つまり心中するといったものであった。 いじめというものを嫌う彼はいじめっ子を糾弾。いじめはすぐになくなり、本当に味方が出来たようだった。 だが晃大以外に信じられる人間は家族以外にはおらず、晃大に依存していった。次第にいつしか、恋愛感情までも持ち始める。 高校卒業前、幾度か楽しい場所を作ろうと遊びに行った場所の水族館で未来について語り合う。こんな未来があればいいね。と 【社会人時代】 2人で共に大学を卒業すれば、被害妄想やフラッシュバックなどの症状を患った千隼は晃大と同居をはじめ、本当に晃大は約束を守ってくれていた。 千隼の事をよく知っている晃大は家での家事を千隼に任せて仕事に出ていた。 23歳になった冬 男と同居、といえば立場が危うくなるため会社では1人暮らしで独り身であると伝えているという事を聞いていたが それを信じた晃大を狙う女子は歓迎会で晃大を酔わせ自宅に連れ帰る。 誘いを拒否した晃大であったが、終電もなく充電も無くなってしまった彼はビジネスホテルに泊まり早朝帰宅。 朝になるまで帰ってこない晃大に不安になりオーバードーズやリストカットを起こした千隼を発見。 25歳の夏 それから症状が悪化した千隼は徐々に精神を病んでいき心中を提案。 約束であること、徐々に様子が悪化していった千隼を見ていた晃大は受け入れ、直前に家でおいしいものをたくさん食べた。 する事も済ませ、幸せな時間を過ごした2人は夏休み間近の、かつて自殺を試みた場所に再び足を踏み入れる。 初めて入り気が付いた事だが、かつて自分が失明させ報復を受けた彼は、あの様な事をしたにも関わらず母校で教師をしているらしい。 犯罪者が何を教えるというんだ、いじめの隠ぺいの方法か？と笑いながら嘲笑した二人の話し声は、暗い校舎に響きわたる。 自分がいじめられていた教室で、密室空間を作り出し練炭を焚く、起きない様にと口に睡眠導入剤を含んだ後に晃大は、 自分を助けてくれた時の話を始める。 聞くに彼は自分のバスケ選手時代の活躍を一度見たことがあったそうで、そんな千隼のキラキラした部分に惹かれたと。 そんな千隼が事故を起こし、自殺しようとしている光景は、なんとも惹かれるものがあったそうだ。 人気者の彼が自分と一緒に死にたいと言ってくれたのは、そんな理由だったのだ。 彼は最後に『本来ここで8年前に亡くなるはずだった命をここまで連れてこられて、嬉しかった、一緒に過ごせて楽しかったよ』、そういった。 おやすみ。そう言い切る前に彼は眠ってしまった。自分も。 だが、目が覚めてしまった。自分だけ。 線香の香りが薄らと香る。 遺影に映る人物を悼む言葉とすすり泣く泣き声があちこちから聞こえてきた。 そんな人々に白い目を向けられながらも君は今、大切な人の葬式に来ていた。 一緒に死ね無かった、大切な人の葬式に 拝啓、僕を置いていった君へ。

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