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《キャラクター概要》 一人称は「僕」。夢想家で現実を嫌う、非常に手先が不器用なマジシャン。 手先の不器用さを話術でカバーして路銀を稼いでいる。 また、アルバイトでテーマパークのキャストをしている。 子供の頃から空想の世界に憧れを抱いており、大人になってもそれが覚めない、ピーターパン症候群。 《経歴》 今となっては幸せとは定義できない、されど不幸よりもまた遠い家庭で育った。 両親は互いに関しても自分に対しても強い関心が無く、虐待を受ける事等はなかったが、愛を注がれた記憶もない。 それでも、誕生日やクリスマスにお願いすればプレゼントは貰える。来て欲しいと言えばたまには授業参観にだって来てもらえる。どこか物足りなさを感じながらも、これが幸せなんだと疑わずに育った。 転機は10歳の頃、誕生日プレゼントとしてお願いして家族で遊園地に行った。初めての場所にはしゃぎ、アトラクションに心を震わせ、キャラクターのパレードに感動した時、隣にいる家族も同じ気持ちである事を感じ取った。様々な事に無関心を貫く家族の心を揺さぶる事が出来るテーマパークに感激し、人の心を揺さぶる存在に憧れるようになった。 エンターテイメントの勉強を始め、フィクションの映画をいくつも見た。その度に、現実に存在しない夢のような体験こそが人を揺さぶり、笑顔にする事が出来るのだと思うようになった。喋り方や仕草が好きなキャラクターに似るようになっていき、それがなんだか独特で面白いとクラスメイトから好かれることもあった。 中学〜高校までは、演劇部に所属しながら演技や立ち振る舞いの勉強をする。しかし、全ての芝居が人を笑顔に出来るわけではない。それどころか歳を重ねるに連れ、周囲の人間は現実を取り扱った戯曲を好むようになっていく。一人で作品を創り上げることが出来ない世界故の、周囲との価値観の違いによる苦しみを徐々に感じるようになっていった。自分の所作も"痛い"ものとして扱われるようになったが、どうしてもスタンスを曲げる気は起きなかった。 大学でも演劇部に入ろうと少し考えたが、新入生向けの公演の内容がドロドロの現実を扱ったものであり、自分のやりたい事は出来ないと感じ入部を断念。宛もなくサークルを見回っている時に奇術部に出会う。ただマジックを見せるだけでなく、話術や音響、照明までも一人で操ってパフォーマンスをして人を楽しませようとする、これが自分のやりたい事だと確信した。入部後にストリートパフォーマンス等も先輩に誘われ行うようになった。手品は不器用すぎて失敗ばかりだったが、演劇で学んだ所作で失敗を次への期待へと化けさせ、誰よりも客を盛り上げる事が出来るマジシャンへと変わっていった。 大学卒業を控え、周りの仲間が必死に就職活動を始める中も、自分のやりたい事が見つからなかった。どんな仕事をすれば他人の心を揺さぶって笑顔に出来るのか、今の自分のパフォーマンスをもっと続けていたい、そんな自分勝手な夢と現実逃避から、テーマパークのキャストとしてアルバイトをこなしながら、休日はマジックで路銀を稼ぎながら技を磨く事に。現実に押し潰されそうになりながらも、自分のパフォーマンスで笑顔になってくれる人達に救われながら生活を送っている。 《技能説明》 【職業技能】 小型ナイフ：マジックの余興で使っている。とは言え"魅せる"切り方なので実戦で使えるかと言われると微妙。 応急手当：学生時代、マジックを始めたての頃はよく怪我をしていた為必然的に上達した。 鍵開け：鍵開けマジック一時期死ぬほど練習したんだけど結局10回に1回くらいしか成功しないんだよね… 聞き耳：観客の反応を聞いて、それに合わせてパフォーマンスをするため 跳躍：トランポリンなどを用いたパフォーマンスで習得 不器用さを上手く隠せるため割と好き 言いくるめ：失敗を隠す話術でもはや乱用している 心理学：客の反応を確かめ、最適なパフォーマンスを選ぶ　アドリブやアレンジには必須技能 【趣味技能】 オカルト・天文学：現実の事に興味が湧かず、こういうものばかり好きになる。天文学は現実味が増えると悲しくなるらしい 図書館：読書は趣味の一つ。ファンタジーが特に好き。随筆やノンフィクションは苦手。

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