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FHセル、"ツィルクス"に所属するFHチルドレン。 シュピールの腹心にして、セル筆頭格に当たる戦闘員。 己が身すら顧みない苛烈な戦い方は、多くの死体の山を築いた。 エグザイル・モルフェウス・オルクス能力者。 体内で液状に融解させた骨を皮膚表面から染み出させ、体外で再構成することによって肉体を外骨格で覆う。 外骨格は身を護る鎧であると同時に、鋭く尖らせたレイピアのような形を成す右手部分は、敵を斬り裂く剣となる。 肉を内側に巻き込んだ骸骨の如きその様は、剣を交える前から敵の心を圧し折った。 骨を失くした肉体は関節の軛からも解放され、肘と膝はあらぬ方向へも曲がり、腕と脚は埒外の長さまで伸びる。 また、液状化した骨の一部は気体となって、立ち込める霧のように戦場を包んだ。 この白骨の霧こそがコードネームの由来であり、彼の戦闘技法の核心でもあった。 骨格を奪われた筋肉は収縮によって生来の運動機能は発揮できず、指先もロクに動かすことはできない。 だから彼は、全身の体毛を極細の糸として使い、空中に配置した骨の粒子の一つ一つと結び付け、 自身の肉体を糸繰り人形のように操って戦ったのだ。 彼の奥の手は、モルフェウス能力とエグザイル能力の組み合わせによって、一時的に完全な己の分身を生み出すことである。 白骨霧で戦場の視認性が著しく悪化する事とも相まって、分身による不意打ちや入れ替わりによる回避は恐ろしいほどにハマる。 どちらから来るかわからない敵が、違う方向から同時に襲ってくる。 この状況に、冷静に対処ができる者などおらず、凶悪な初見殺しとして機能した。 【夕霧(アーベント・ネーベル)】の他、 UGNからは【遣い人形(ニヒツシュピーラー)】【死相骨(シェーデン・ベデッケン)】などとも呼ばれ、危険視されている。 。

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