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【技能】 クトゥルフ2015　P8の「芸術家・デザイナー」をベースにして取得 【パーソナル】 一人称：おれ　二人称：おまえ・あんた・呼び捨て・～さん・あだ名 アートディレクション専攻。 マイペースのめんどくさがり。学校内をよくふらふら散歩している。 集団でいることを好まず、基本的に一人行動が目立つが、人としゃべること自体は嫌いではない。 物事への執着心が薄い。家では抽象的な絵をよく書き殴っては捨てている。よく寝る。 子供のころ両親からもらったボロボロのリングノートをいつも持っている。 中身はあまり使われておらず、幼い頃に描いた拙い人や動物らしき絵が適当なページ感覚であるだけ。 真田とは高校の時の同級生。真田の話はいつも話半分で聞いている。 【バックボーン】 衣弦の両親は、ふたつ上の兄と違い誰にも似ず、妙に大人びた衣弦を気味悪く思っていた。 生まれた時からあまり泣かず、手がかからないと言えばそうだったが、笑いもしない子供らしくない衣弦は両親の目に異様に映った。 両親は可愛げがあり、素直で優秀な兄を大層可愛がり、衣弦を居ないようなものとして扱っていた。 無視され、時には邪魔だと家を追い出され、外出時には何も言わず置いて行かれた。 しかし、勝手に家から出たり、夜遅くに帰ろうものならひどく叱責を受け、殴られて部屋に閉じ込められる。 2つ違いの兄も、弟を厄介者として忌み嫌い、出来損ないだと常々言い続けていた。 ネグレクトのため碌なものも食べられず、学校にもまともに通えていない。 学校に行ったとしても気味悪がった子供やその両親に敬遠され、まともな友人関係を築けたためしがない。 しかし、衣弦は泣きも喚きもしなかった。仕方がわからなかった。何がいけないのかもわからなかった。 自分が悲しいのか、寂しいのか、怒っているのか、苦しんでいるのか。 知る術はなかった。 両親は知らなかったのだ。衣弦が自閉症スペクトラム障害を持っていることを。 知ったとして、認められなかっただろう。 衣弦は自分がおかしいことに気が付かないまま日々を過ごした。 大きな音が苦手だ。寒いのにひどく弱い。集団行動が得意ではない。味覚過敏で特定の物しか食べられない。 お世辞にもコミュニケーションを取りやすいとは言い難い衣弦は、今までも人に避けられ、いじめや嫌がらせを受けたこともあった。 物を盗まれ、時に目の前で壊されたりもした。でもその行動の真意を、意味をそもそも理解するのが衣弦には難しかった。 気味が悪いからと暴力で無理矢理衣弦を怒らせたり、泣かせたりしようとしたが、それでも痛みに鈍い衣弦は泣かないし、怒りもしない。 分からない。痛い？わからない。これは何？わからない。どうでもいい。いつもと同じだ。 きょうはよくつきがみえる。 その数年後、中学2年生のころ、眠らされたまま山奥に捨てられ、衰弱した状態で発見される。 その後しばらく施設にいたが、遠い親戚に引き取られる。 親戚も、衣弦を気味悪がっていたが、両親と違って何かの病気か障害だということは気が付いていた。 しかし、衣弦にお金と時間を費やすなどもってのほかだ。当然のように最低限のお金と食事と居場所を与えてあとは放置。 画して実質ひとりぼっちになった衣弦は、ゆっくり時間を使って考えた。 自分は他人とは違う。ここは本当の居場所ではないからひとりなのだと考えた。 多くを望まず、ひとに求めず、ただただ帰ることを夢見ている。 絵は好きだった。それで自分の世界が作れるから。 見ている世界を自由に表現できる。それだけで衣弦は幸せな気持ちになった。 不確実な自分という存在を、思考を、形で表せられる。それが残る。誰かがそれを見る。 不思議な気持ちだった。言葉で話すより、衣弦にとってはそれは濃密なコミュニケーションに思えるのだ。 親戚に、一度は大学進学を断られ、それならばもう死んでしまおうかと(死んだら本当の居場所に行けると思っていたので)橋の上から飛び降りたが、 そばにあった木に引っ掛かり一命をとりとめる。 死ぬならどこか目の届かないところで死んでほしいと考えた親戚は、大学進学を認める代わりに、衣弦を遠くへ追いやった。 高校生の時に転落事故（自殺未遂）で頭を強く打ち、長期間意識不明の重体となり1年留年。 大学2年時、警察から両親が見つかったと連絡が入り、手続きなどのために誰にも伝えずに出立。 それから手続きや、裁判ののち両親にかけられた刑罰の話を聞いた後感情が混乱し、約1か月ちょっとの間そのまま ふらふらと各地を旅行をしていたため、大学の必修科目の単位を落とし留年。 現在3年生で22歳になっている。大学近所のアパートに一人暮らし。 障害は長い時間をかけて少しずつだが良くはなってきている。

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