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神子崎警察署の刑事。 仕事が趣味の仕事人間。 後述のような経緯で警察官を志したため、正義感というものはまるでない。 少年時代、特にヤンキーというわけではなかったが、顔がいいという理由だけでよく絡まれており、うんざりしながらも自分の身を守るために喧嘩に応じていた。 そのため、「〇〇中／高に女みたいな顔をした喧嘩の強いやつがいる」という噂が広まり、さらに絡まれるようになってしまう。 ある時、いつものように大勢を相手に喧嘩をしていたところを巡回中の警察官に見つかり、一条が一方的に勝っていたという理由だけで補導されそうになる。 (一条はあくまで身を守るために喧嘩をしていただけであり、相手の怪我は最小限になるよう手加減していた) そこを通りがかった木之原に、一条もそれなりの怪我をしていること、やられている少年たちは皆一条を攻撃していたことから、絡まれていたのは一条の方であると考えられることを警察官に語って説得し、補導はせずに家まで送ってくれた。 親も含め、絡まれているだけだという事実を話しても信じてくれない大人が多かった中、自分から話したわけでもないのに自分のことを理解してくれた木之原に出会い、こういう大人がいるのであれば刑事になるのもいいか、と考えるようになる。 木之原に対しては感謝も尊敬もしているが、あまり表には出さない。 かつ、基本的には人と密接に関係を持つことをしないため、彼の世話焼きな性格をお人よしとも思っており、普段の態度はあまりよくない。 木之原のことは「木之原さん」「あんた」と呼ぶ。 紅月に対しても同じような感情を抱いており、(本人にそのつもりはなくとも)人の懐に潜り込んで信頼関係を築ける紅月のことは頼もしくもお人よしとも思っていた。 紅月の死後は常に喪服で通勤しているが、同僚たちはそっとしておいてくれている。 大の嫌煙家だったが、紅月の死後、煙草を吸うようになった。 紅月のことを思い出したときに煙草を吸うことで、非喫煙者であった彼の記憶を紫煙に紛れさせ、考えないようにしている。 ある種の自傷行為であり、好きで吸っているわけではないため、たまに咳き込む。が、バニラの香りは気に入っている。

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