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スケルツォ・ラパエ・エルドラド 信仰深き英国海軍所属の青年。 イギリスのとある裕福な家庭の息子として生まれた。 父親はイギリス人で有名企業の社長、母親は日本人のハーフ。 しかし母親は日本人でありながら幼い頃からずっとイギリスに住んでいたため日本語が話せず、スケルツォも教えてもらえなかったため話せなかった。 スケルツォが12歳ごろの時、原因不明の火事が屋敷を襲い両親が死亡。 自身は命からがら逃げ出したが、体に火傷の跡が残ってしまった。 孤児となった後は親戚の元で成人までを過ごした。 海軍を志した理由は「天啓があったから」。 しかしこれは建前であり、憎き父親の生きた証がある陸から逃げたかったからというのが本音。もちろん炎から守ってくれる水が周りにある環境に行きたかったというのもある。 なんでも、スケルツォの父親は立場を悪用し好き放題やっていたようで、 家族を巻き込まんとした原因不明の火災は、父親を恨んでいた者の犯行だったのである。 両親を失った頃こそ犯人を恨んで素性を追いかけていたものの、調べて出てくるのは父親の悪行ばかり。 父親を軽蔑していくと同時に、自分にも穢らわしい父の血が入っているんだとか、他にも父を恨んでる奴がいて、自分に飛び火して殺されてしまうかもしれない恐怖とか色々考えて病む。 火事のトラウマも相まって宗教にどっぷりのめり込み、天啓を受けたのだと自分に暗示をかけることによって陸を離れ現実逃避を続けているのである。 銃をたくさん所持しているのも「趣味である」と自分に暗示をかけているが、いつ父親を恨んでいる者が自分をも恨み、襲ってくるかわからない恐怖からの自衛のために集めている。 海軍では安定した精神で安定した生活を送っている。 おちゃらけた雰囲気で話すようにしているため、軍内ではムードメーカ的立ち位置にいる。 同僚等には、両親がいないことはあらかた話しているが、父親の悪行等は伏せている。 ある時日本の海上自衛隊との合同練習があり、コミュニケーションがスムーズに行えるように海軍隊員全員が日本語の授業を受けて簡単な日本語は話せるようになった。 しかしながら短期間の授業でしか教えてもらっていないので、時々アクセントが違ったり、難しい単語は分からなかったりする。 仕事の時は海の近くにいられるが、苦手な陸に行かなければいけない休日は、出来るだけ海や湖、川など、水のあるところに行きたがる。 自分の家も、両親と住んでいた家から遠く、かつ海の近くにある場所に建てた。 宗教にのめり込んだり海に逃げたり色々してるけど、ぶっちゃけこうなったのは全部父親のせいだということは気づいているし受け入れてる。 宗教も内心信じてないし、火ももう平気。 ここまで自分の人生を狂わせた父親に復讐してやりたいがもう火事で死んでで、このやり場のない憎悪に虚無感を感じながらまた現実逃避して過ごしてる。 スケルツォ:諧謔曲(ｶｲｷﾞｬｸｷｮｸ)、伊で冗談 ラパエ:モンシロチョウの学名 エルドラド:黄金郷

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