タグ： たいどう せんけん

しがない占い師。普段は裏街の一角に店を構えている。温厚な性格で冷静に物事を判断できる明瞭な頭脳を持つが、気分屋でどこか抜けている所が玉に瑕。感情が表にあまり出ず、何を考えてるか理解されない一面がある。 今の彼からは想像も出来ないが、昔の彼は明るくて人望もあり、グループの人気者だった。彼にとって人と仲良くなることほど簡単な物はなかった。交友関係を築くことは学校生活を送る上で彼に必要で、相手もそれは欠かせない物だ。ただ相手がして欲しいこと、望まれた事を叶えるだけ。友達だろうが恋人だろうが根底は変わらないと彼は感じた上で、お互いにとって都合が良いならそれでいいと思っていた。あの時までは。 <side 先見> 高校生活をいつも通り過ごしていた頃、1人の転校生がやってきた。物静かで少し変わった雰囲気を放つ、そんな印象を受ける少女だった。今までしてきたように、自分は少女と仲良くなろうとした。だが、何かおかしい。会話をしても話が弾まないまま終わってしまい、相手が自分に何を求めているのかも見えてこない。人付き合いが苦手なのかと思ったが他の人と話している時や、他の人と話している時に自分が会話に混ざる時は、今まで通りに上手く行くのだが、自分と話すと決まって口数が減るのだ。嫌われているんじゃないかと思った。今までも男女関係で一部の者に妬まれた経験はあるが、それには原因があったし、解消する術はあった。だがこれはまるで分からなかった。なので少女に真意を聞いてみることにした。その時の出来事は今€も鮮明に€€€€る。 放課€の教室€€で待って€€と、少€€来た。少女に対して€€€思惑を€€た。自€€ことが嫌€€のか。そうなのならなぜ€€€のか教えてほしいと。それ€€€た彼女は答えた。「€€€は€に何を€€€€€€？」€€€€€€€€€俺は€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€忘れな€€€€€€€€€€€€€€€€このタロットカード€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€少女はどこに€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€少女の名前？€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€€ナゼカコレイジョウオモイダセナイ <side end> 高校を卒業した彼は大学にいかず一人暮らしを始めた。何故かは分からないが占いができる彼は占い師として生計を立てることにした。そうしなければいけないと彼は感じた。こうして彼はタロットカードを引き、水晶玉を眺める日々が続く。そんな日々を過ごす中、彼は願う。もう思い出せない少女にまた会えたなら少女にタロット占いが出来れば良いと。

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