タグ： 穂折カイ

職業：犯罪者ベース 裏社会で様々なものを売りさばいている売人。銃から違法薬物から、なんでも取り扱う。「見た目は怖いが話すと良い人」というギャップのため自分の火傷痕さえ利用する。人の精神状態を推し量ることが得意であり、そこへ揺さぶりをかけて薬物を買わせることが常套手段。 「あー俺は深津。よろしくね」 「大丈夫、ちょっとしたお薬だから。病院でも出されるようなやつ、ね？」 「クソじゃん、ウケる」 通過シナリオ： 死にたがり電車 ××××（シナリオ名秘匿） 後遺症： 秘匿後遺症（×を××に××した場合、××ことになる） ──────────────── 過去 　彼は父親の顔を知らずに育った。彼は母親に育てられた。いや育てられたのだろうか？彼は虐待のなか育った。煙たい6畳一間で菓子パンをかじって生き延びた。母親は彼がそこそこに育つと、麻薬の売人をさせた。自分も薬物中毒だった母親は、彼の稼ぎでまた薬物を買った。繰自身も薬物を摂取させられ、バッドトリップに苦しんだ。 　そんな日常は、彼が14歳のころに燃えて潰えた。 　深夜のことだった。彼はいつものように押し入れで丸まって寝ていた。息苦しさで目を開けると、押し入れの襖の向こうがやけに赤い。そっと覗くと、部屋は轟々と燃え盛っていた。後から分かった話だが、母親の寝たばこが引火したらしい。繰は必死に逃げた。母親のことなんて考えもしなかった。顔の火傷はその時に負ったものである。知り合いの売人のもとへ駈け込んで、その筋の病院へ連れて行ってもらった。 　彼はその時選択を許された。 　これを機に、裏の世界から足を洗うか、さらに深い世界へ足を踏み入れるか。繰は、このまま進むことを選んだ。彼はこうして裏の世界の住人となった。 　現在の繰は、何人か子飼い、何十人かの孫飼いを抱えた一端の売人となっていた。彼の生は昏く輝いている。生きるのが楽しいか？と問われれば、「仕事もプライベートも充実してる、ちょっとのスリルもある。楽しいに決まってる」と笑うだろう。彼が死んでも構わない、と思うことがあれば、それは自らの命の価値よりも高価なクスリをキメるときだろうか。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ