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2015 大学教授ベース 選択分野→法律・歴史 特記：信用に+10%のボーナス（その他に記載済）、大学関係者に対しては信用+20% 特徴 6-4 実は生きていた：生き残るすべに長けている。死からの生還（ルルブp64）のチャンスが通常の次ラウンド以内ではなく5ラウンド以内に伸びる。 ---------------------------------- どこにでもいる普通の大学生。 のんびりとして前向きで、どんな事があってもくよくよせず、いつも笑顔の能天気な性格。　を装っている。 本来は臆病で引っ込み思案な性格。 子供の頃に起きた強盗殺人事件で重傷を負い、家族を失った。 長く意識不明であったからか、それともショックからか、事件以前の記憶がところどころ欠如している。 確か、父は優しかった。確か、母は厳しかった。確か、兄は優秀だった。確か双子の妹か姉がいた。 全ての記憶が朧げだった。確か、大好きだったはずなんだ。そんな感情さえも不確かで、吉谷は強い孤独感を抱いた。 命だけでなく、記憶からも消えていく。置いて行かれる。 それ以来、吉谷はひとりになる事をひどく恐れるようになった。 ひとりにならないために、明るくて人に好かれるような人物であろうと努力し続けた。 身寄りのない自分を引き取った人物にも、その後の人生で出来た知り合いにも、そしていま共に監禁さえている相手にも、そういう自分を装い続けている。 さて、監禁である。泣き虫と共に監禁されてかれこれ七年も経った。 自分の人生はどうしてこうも異常な事態に縁があるのだろうか。ため息も出るし、泣きたくなる。 でも泣かないし、いつもの笑顔でいられる。ひとりじゃない、泣き虫がいるから。こんな異常な空間でも、ちゃんと能天気な自分を保っていられる。 …そう。ちゃんと、能天気な自分でいられているはずだ。だというのに、泣き虫を食べたいという欲望は、いつまでもいつまでも心の奥底に重たく甘く渦巻いている。 可哀想な泣き虫。あんな酷い傷を負って、ずっと苦しんで泣いていて。 ……本当は、僕も泣きたかった。ひとりになるかもしれないと、苦しむ君を前にしてずっと怯えていた。 自分が手放した感情を表に出せる彼に少しの羨望と、今まで感じたことのない愛情のようなものを抱いた。 彼を食べたい。食べてしまえば、もう泣き虫は怖い思いをしなくて済む。＿＿＿＿これは異常な欲望。 彼を傷つけたくない。彼がいなくなったら、僕はひとりになってしまう。＿＿＿＿これは正常な願い。 妥協案として見つけた頭髪は、我ながら良い案であったと思う。最低で最悪の、良い案だ。 撫でさせてくれる泣き虫への裏切りだとひどく後ろめたくなるが、飲み込んだあとはその後ろめたさが霞むほどに心が安らぐ。これでいい。これ以外を食べようとしたら、きっと僕は戻れなくなる。 全然美味しくないけれど、君のだからこれが一番。 奇妙な愛情と自分よがりな感情を胸に、今日も能天気な自分な自分を演じ、監禁され続ける。

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