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◯NO.0708/『NapFrappe』HO：moon 「0708。好きに呼ぶがいい」 「……肉体労働はあまり好まない。この身体に傷がつくだろう」 「ふむ、構わない。その提案は面白い、乗ってやろう」 「私は私。それ以上でも以下でも何者でもない。為せることを成すだけだ」 ・紡いだばかりの朝を思わせるような薄空色の長い髪を背後へと柔らかに棚引かせ、夜空へと微笑みを鎮座させる満月が如くの黄金色の眼差しを伏せた美しい女性。緩く猫のように細められた瞳に、薄く色付いた花弁のような唇。性別を刹那曖昧にさせるような、けども、確かに静謐な美しさが在る。 　ひとつ歩を進める度に、しゃらり、と淡青の髪は揺れ。ひとつ瞬きを零す為に、月光の睫毛と視線が世界を撫ぜる。 ・楚々として嫋やか。動き方や仕草に不思議な品があり、第一印象の限りではどこかの姫君や令嬢のようにさえも見える。 ・然し、その第一印象とは裏腹に、性格は合理的で冷静、凛とした態度を貫いている。柔らかな外見とは裏腹な鋭い瞳と態度、また話し方と合わさって、少々不遜にも思わせ、当人も特にそれを否定することは無い。むしろ、その話し方をすることで、下手に外見に寄ってくる輩を排除出来る為に利用している。 　凛とし、また悠然と余裕に満ちた態度は、他者と一線を画する。 　そんな打算的、合理的な一面も顔を覗かせることがしばしば有り、目的の為ならば自分自身を含め、様々に利用することを厭わない強かさを持つ。 ・けども、同時に自身の身体、容姿には自信を持ち、殊更に丁寧に扱うことを心掛けている。美しいものを自ら汚すつもりは毛頭無く、またこの美しさが役立つことも分かっている。 　美しさを保つことには多大なる時間と努力が必要で。捕縛された身でありながらも、美しく鮮やかなこの身を保っていたということは、それ相応に扱ってきたのだと言うことも判断がつく。 　この美しい身にあった仕草を。そうして、この身にあった凜然さを。悠然さを。常に斯くあれ、と背筋を正している。 ・あまり他者に対して興味を持った様子は見せないが、然し、話を聞く時はさり気なくきちんと耳にしている。 　それらも全て情報で、今後成すべきことに必要な物事であるやもしれないから。 　だが、さして無償で人に手を貸すつもりは無く、利害が一致した場合に手を貸す程度。肉体労働は好まない。得意かどうかは別だが。(STR17) ・記憶が無く、曖昧な自身であったとしても、こうして気付きあげた容貌と性格は確かな"己"と言えるものである為、静謐な矜恃と共に揺るがすことは無い。 ・記憶が無いこと、否、どうして自身がこうして記憶が奪われ、捕縛されていたのか。その疑問は常に抱き続けているが、当然答えなど齎されない。 　ゆえに、必ずや己の手でその真実を掴もうと、静かな表情の下で虎視眈々と時機を見極めている。また、その為に成すことがあるのならば、その為に必要な努力は惜しまない。…………国際警察から押し付けられるのは、些か癪ではあるが。 ・国際警察に関しては、癪だとは思っているが、それ以上は特に。別にさして恨んだり、だとかそういうことは無い。 　だが、そう。「運が悪い」「アンラッキー」と一方的に決めつけてきたどこかの誰かは、やはり癪も癪だ。 　運の是非など、他者から決められてたまるものか。それを選ぶのは私自身だ。無用な口出しなどせず、最善を尽くせ。 ・そう、"私"は"私"だ。 　記憶を奪われようとも、この身はある。この思考はえる。ならば"私"であることに違いは無い。 　ならば、運が悪かったのかよかったのか、そんなもの決めるのも私だ。 　こうして世界を見据え、思考をする頭ひとつあれば十分ではあるが。 　────だが、奪われっぱなしも癪であるがゆえに。 　私はこの手で、真実を掴みに往こう。 ・その実、素の、内部の性格は極々穏やかな女性。不遜な態度や言葉は、上記の通り、容貌に寄ってくる厄介な人間らを撒くため、の意味合いが強い。 　また、美しい容貌に見合った態度を心がけた際に、いちばんに脳裏に過ぎったものがこれらであり、それを貫き通している。　 　あと、ちょっとしたヤケと開き直りも合わさっている。記憶も何もかも奪われ、勝手に放り出されたのよ。開き直らなければやってけないわ。 　ゆえにこそ、その強かさは内面と外側双方共通したもの。 　だが、素に戻ったときは口調が柔らかく丁寧になり、また普段は何とか意識して出さないようにしている天然にも近い部分が顔を出す。 ・常に見ているおぞましい"夢"に関しては、いいモノだとは当然思っていない。けれども同時に、ここまで繰り返し、共通点は"悪夢"というそれだけであるけども、繰り返し寝覚めの悪い思いをしているのだ。何も理由がない訳ではあるまい、と受け止める姿勢が強い。 　自身の気付かぬ精神的な問題か、或いはまた別の何らかの要因が分かりはしないが、見なくなるならばそれに越したことはない。然し、何か意味があるものならば、厭うだけではなく見極めるべきだ、とも考えている。 　だが、イヤなものはイヤなので、最近の寝起きは少々悪い。誰かしらには決して近寄って欲しくはなく、視線が些か剣呑なものとなる。 ・また、暗闇に長くいたために、何となく光が落ち着かない。さして態度に見せるわけではなく、また嫌いや苦手、ではない。ただ、何となく落ち着かず、昼間よりも夜の方が心が落ち着くというだけ。 だが、夜の中で見る光は、不思議と好ましい。特に星の輝きは。(と、どこかで思いたい中の人の願望) ・本名は『ルーシェ・アンバー・マグノーリア(Luce・Amber・Magnolia)』 　何とは無しに、ルーシェは光という意味だと分かった。そう呼ばれて、何とも言えない気持ちになったことを、ありありと覚えている。 　光、などと。そう呼ばれる名は、私に見合うのだろうか。 ○ルーシェ(Luce)：光 ○アンバー(Amber)：琥珀、太陽の石、守護と再生の石 ○マグノーリア(Magnolia)：木蓮「自然への愛」「崇高」、水芭蕉「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」 ・SAN値減少1d10→5 【特徴表】 35：銃火器の達人 61：奇妙な幸運 【フレーバー】 2：アマリリス 「誇り」「内気」「おしゃべり」「強い虚栄心」 本当の自分を隠そうとする。どんなにちっぽけでも、醜くても、そうしないと貴方の全てが崩れ去る気がするから。 70：連翹（れんぎょう） 「希望」「かなえられた希望」「集中力」 決して諦めない。それだけを考え、それだけに向かって突き進む。必ず叶うと知っている。必ず叶うと信じている。 【通過シナリオ】 ・『Napfrappe』

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