タグ： コハク

神乃高校に通う高校二年生。 2年1組の問題児と言われていて、毎日のように売られた喧嘩を買い、授業をサボり、出ることはあっても大体寝てるという一般的な不良生徒。 無口で不愛想な上に口も悪いため、同級生は勿論他の学年や教師からも煙たがられている。 幼い頃から周りの人より頭一つ分抜けて力が強く加減がへたくそなこともあって、些細なことで人を傷つけてしまい周囲から遠巻きにされてきた。母親中心で回るコミュニティの時期に男手一つで育てられていたのも一因だったのか、その頃から「友達」という存在との縁がない。 特別友達が欲しいと思っているわけではないが、自分を品定めするようで表面だけを見てくる視線以外を向けてくる存在を求めている。 数年前に父親が再婚したことで義理の母親と二人の間に生まれた11歳差の妹(ちはる)がいるが、現在は一緒に暮らしておらず高校入学を期に始めた一人暮らしを続けている。別段仲が悪いわけではないし、自分なりに妹のことをかわいがってはいるものの完成された家族の図にどうにも馴染めず、今は毎週日曜に顔を出しに行く程度にしている。 その為、生活費諸々を工面するべく放課後は夜中までバイトで埋まっていて、授業で寝てるのは大体これが原因。 バイトがない日はほとんど家に籠って絵を描いている。 絵を描き始めたのは中学一年の頃、当時勤めていた年配の美術教師に美術準備室でサボっていたところに声をかけられ、暇ならと真っ白いキャンパスと油絵具、筆だけを渡されて放課後まで思いのままに筆を動かしたのが自分でもよくわからないくらいに楽しかったという経験をしたから。教師は早知が筆を下ろすまでなにも言わなかったが、完成したそれを額縁に入れてプレゼントしてくれた。結局その年いっぱいで定年退職だった教師とはそれ以来会っていないが、今でもその時描いた絵を大事に飾っている。 案外ずっと身近なところにだって面白いものはあったんだと知った。自分自身で狭めていた世界にさよならをしよう。 「ヤられたからヤる、描きたいから描く、それ以上も以下もねえし、誰かに何言われる筋合いもねえよ」 通過シナリオ 「さよならを言いにきた　優等生×不良」

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ