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野火鳴 空子(のひなき うろこ) 一人称:あたし 誕生日:12/28 誕生花:ザクロ 「野火鳴空子、よろしく。……何、それ以外に何か言うことでもある？」 「父さんも母さんも、立派な人だから。あたしも二人に恥じない娘でないといけないの」 「なんで、……死ねると思ったのに、ようやく解放されると思ったのに！どうしてよ、なんであたしを生かしたの……！」 常に機嫌の悪そうな顔をした女子高生。実際に機嫌が悪いわけではないが、融通の利かない性格ときつい口調も相まって周囲からは避けられている。 代々医者や教師を輩出する家系に長子として生まれる。幼い頃から「真面目であることは美徳である」、「心を強く持てば何事も乗り越えられる」と教えられ、両親の期待と厳しい教育を一身に受けて育った。小さい頃の夢は写真家だったが、家族の猛反対を受けてからはその夢をとうに諦めている。 学校では学級委員長を務め、成績優秀品行方正な優等生として教師からの評価は高い。しかし融通の利かなさと他人に厳しく接する態度から同級生には煙たがられており、友人と呼べる存在は皆無である。 ▼自殺の動機 元々彼女は同級生からいじめを受けていた。執拗かつ陰湿ないじめは彼女の心を疲弊させていたが、ある日唐突にいじめから解放される。いじめのターゲットが変わり、主犯格の少女が彼女に変わっていじめられるようになったためだ。それを知った時、彼女は思った。 「全部自業自得だ、ざまを見ろ」 そう思った自分に絶望した彼女は、その日の夜に自らの命を断つことに決めた。自分の理想を求める彼女は、理想に背く自分になど到底耐えられなかったのだ。

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