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旅館の捕食者、HO3 医療従事者の43歳。 渡ヶ沢病院（内科）の生まれ。 医療家庭で生まれたため、自分も当然医者を継ぐものだと思われていた。 親に決められた人生なんて歩んでやるものかと、物事ついた時から親のことを尊敬はしていたが、毛嫌いした。 そういった万年反抗期のような性格で、親からのストレスを学生の頃は、いじめをすることによって発散していた。 授業態度や成績は優秀だったために教師からの評価は高かったために、渡ヶ沢にいじめられたといわれたとしても、 あの子がそんなことすることないでしょう、と言われてしまうらしい。 それをいいことに、いじめは本当に些細なことから、学年が上がると同時にエスカレートしていく。 そしてただエスカレートをしていくだけではなく自ら手を下すことが無くなっていき、間接的に行うためずっと高みの見物といった状態だった。 が、ある日運が悪く、直接いじめていた対象と接触していた時、石那田 真司に見つかり派手に殴れ、 そこから見つかるたびにとやかく言われるのが面倒になりやめることにした。更生、というのではない。ただ面倒になっただけ。 どうしてそうなったか、その殴ってきた面倒な石那田 真司とはいつからか友人となり、その友人の千葉 信人とも知り合い、 いつの間にか腐れ縁となっていた。 千葉 信人はもともといじめられていたというのが伝わってくるくらいには、すこしからかうといい反応をするのでついからかってしまう。 ただ、度が過ぎると石那田 真司に怒鳴られるのでほどほどにいじめてはニコニコしている日々。 学生時代、1人片思いをした女性がいた。 体が弱く、よく休みがちだったのがついに入院することになってしまい、よく見舞いにいった。 ただそこから長くはなく、医師たちの努力はむなしく息を引き取る。 親にもどうにかならないのかと話を持ち掛けていたが、自分たちの知識技術では…と あの毛嫌いしていたとはいえ尊敬していた親を軽蔑した瞬間だった。 人に頼ることが間違いだったと、それをきっかけに医療をがむしゃらに勉強し大学で医学部に入り、 いつかくる助けたい人間のために知識を身につけた。 現在は家は継がず、大きい病院で医者をしている。 根本のいじめっ子体質は変わっていない為、 注射とかで泣いている子を見たりすると、 　『ほら、泣き止まないといつまでたっても終わりませんよ～』 　『痛いですけど我慢しましょうね～』 　『結構痛いですよ～』 とか逆に泣かせることを言いがち。でもとてもやさしそうな笑顔なので憎めず、評判は別に悪くない医者である。

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