タグ： 杜甫kuresu

ヒーローに憧れている、ということがそのまま行動指針になった青年。 彼を支える理想形は、オカルト雑誌で眼にした200年前のチクタクマンなる妙な女の軌跡。一見ヒーローと断定するに足りない要素は多いエピソードが多いが、彼はその曖昧さこそが彼女が正しくヒーローとして活躍した証拠であると考えた。 悪く言えば猿真似、良く言えば夢を追う。堅実に生きていく思想はありつつも、割と暴力的なやり口というのは躊躇わない。 また、リスペクトする人物を真似ているからと過度に取り繕う気もないようだ。純朴だが、少し生意気。 「今どきどうなりたいかが決まってないと、棒にも当たれないからな」 【ダイダロスメディカル　コンバットカスタムアイ2216】 ・ダイダロスメディカルが発売した軍用光学補強機、その民間用デチューン品。戦闘時、あらゆる戦闘技能を+15で判定する。また、目星+15 【ダイダロスメディカル　スタンダードスキン】 ・組織の整形技術をフルに活用した最高クラスの人口皮膚。美しさ、そして安全性を併せ持つ。APP+2、装甲1 【It`s ハイメタル・ボーン/siz8】 ・超ド級の硬度を誇る骨格。硬すぎて葬儀屋には受け取り拒否されるので、死んだらちゃんと取り出そう。病死以外ないとは思うが。あらゆる環境下での骨折を無効化、装甲+4、別枠ダメージボーナス1d4。 【it`s ヘヴィメタルシリーズ】 ・ハイメタルブレードシリーズのマイナーチェンジ版。ただ精密で、ただ速く、そして重い。芸術品は錆びた鋸に劣る。攻撃手段に「ヘヴィメタル」と「スクラッチ」を追加、こぶし、組付、投擲を+10 【E.メカニック　跳躍standard】 ・跳躍のデチューン品。使いやすいし見た目も良い。DEX+4 【リンドウ　機械仕掛けの心臓/siz3】 ・一世紀以上前、”リンドウ”という技師が作った機械仕掛けの心臓。芸術性に特化しているようでも有るが、電子駆動と歯車作動の二つを持っているという異常な特徴があり、電子駆動に問題が出た場合は歯車作動に切り替わる。この場合、1d2+1ラウンドは行動できるが、それ以降は心臓が停止し、HPが0になる。 【E.メカニック　Thirdleg】 専用のコネクタを介して接続する強化外骨格。脚部の外側に広がるような形で展開される。 通常の脚機能に追加する形で、DEX+3、CON+1、APP-1,またキック時ダメージを1追加する。 また、脚部を狙った攻撃で多少負傷しても動き続けることが出来る。 彼は、昔から普通の青年だった。特別才が飛び抜けている訳でもなければ、賢かった訳でもない。隣の親友のほうが余程才気溢れていたと言って間違いはないだろう。 集団から飛び出すわけでもなく、だからと普通過ぎる道を行くでもなく。正義のヒーローを目指して探偵になったのは結局なんだったのかと聞かれても、彼は何時まで経っても答えられる自信がない。 ただ、あの日死んだ普通の化物を殺すまいとしたことに関しては、社会人としては失格と思っても己の信条に基づく限りは悪くない選択だったと常々答えている。それをきっかけに探偵を辞めたことも、使いかねた金でフラフラとしていることもそう。一見心折れたようだが、そうでもない。 今どきどうなりたいかが決まってなければ、棒にも当たれないものだ。 その日彼は漸く、どうなりたかったのかを思い出した。 退職金は手をつけていない。頭を冷やす時期だとは感じているが、当然に叩き返す日がやって来ることも彼は知っている。

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