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一人称:私 二人称:お前 「〜だ」「〜である」調 <不知火><汐谷><高城> 生まれつき片腕がない隻腕の刑事。「刑事になんてなれるわけがない」「警察関係者になどなれるはずがない」と言われ続けたが、その声を跳ね除けるようにして警察学校に進学、類稀なる精神力と弛まぬ努力によって弱冠27歳で零課に配属、チーフとなった。普段の職務中は義手をつけて活動している。 10cmはあろうかというピンヒールブーツにホルスターはレッグガーターにぶら下げているというかなり個性的ないでたち。刑事がピンヒールなど履いて捜査できるものかという声も一時はあったが、渋々インソールスニーカーでしのいだりしていた。十分な実力を蓄え、零課に配属されてからはあまりそう言った声は聞こえない。蛮族なので暴れる犯人の爪先をヒールで踏んで脅したりする。上司「そういうことをするのは一般市民に示しがつかないからやめるように」特に反省はしていない。 性格は至って強気で気丈。精神論や根性論を押し付けるのは苦手だが、自身が精神力と努力によって今の地位を獲得したため精神論等に否定的ではない。ただそれを押し付けるのは少し違うと考えているだけ。いついかなる時でも自信を失わないよう努めており、チームの精神的な柱としての役目を全うしようと努めている。 部下たちのことは大切な仲間だと思っており、自分が守るべき人間だと捉えている。が、それを口にしたことはなく、また「守るべき相手」という考え方は傲慢だと思っている。何故なら皆それぞれ強さを持っているから。 愛煙家であり、よく喫煙所でタバコを吸っている姿を目撃される。ガラム・スーリヤ(缶)がお気に入りだが、とにかく匂いが強烈なため、普段はガラム・スーリヤ・マイルドを吸っている。が、本人が思っているほど匂いの強さや甘さに差異はなく、吸えば一発で喫煙したことがバレる。 潜入捜査や見張りの前には吸わないようにしている。 実は部屋が汚い。昔はそこそこ綺麗にしていたのだが、最近片付けられていないらしい。 ————以下秘匿———— 相模原涼との交際は、皇自身の告白から始まった。自分にはない穏やかさに惹かれて、ずっと隠していた想いはある日唐突に、まるで決壊するように発露した。「女の私から愛を告白されるなど気持ち悪いだろう」と言った自分に、いいえと首を振った彼女の優しい微笑みは今もなお記憶の中に鮮やかに残っている。 彼女と二人きりの時は自分も緊張の糸を緩めることができたし、義手を外してのんびりすることもできた。だが、相模原涼は三年前に亡くなってしまった。プライベートな面での精神的支柱を唐突に喪ったことで、自分の心も大きく傷つき揺らいだ。けれどそれをチームの面々に知られるわけにはいかない。自分はチームを率いるリーダーであり、班の精神的支柱であるからだ。 この三年間、自分は心に大きな傷を負ったことをチームメンバーに悟られないよう隠し続けている。 彼女の月命日に、一人部屋で咽び泣きながら。

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