タグ： ひややっこ🌹 オリジナル

中学三年生の息子、小学六年生の娘、同い年の妻、ペットの犬を一匹持つ二児の父。 実家では、父母ともに息災であり、45歳の兄、42歳の姉を持っている末っ子である。 本人は生まれながらにネマリンミオパチーという疾患を持っており、毎日リハビリをしても筋力が付きにくく、呼吸器官も余り宜しくない。その上、類稀なる不幸体質でもあり、その不幸は自分に降りかかるものではなく、他人に影響してしまう条件がある。 生まれてからそれは始まった。母が難病に掛かってしまったのだ。医師の懸命な治療もあり、一命を取り留めたものの、内臓の一部に障害を負ってしまった。 そして小学五年生の頃、ショッピングモールの吹き抜けから姉が覗き込んだ時に、鉄柵が脆くなっており、修復が間に合っていなかったようで、そのまま落下。何とか手を取り、床への衝突は免れたものの、代わりに自分が落下してしまい、顔に裂傷の古傷を負う。 中学一年生では、林間学校にて大雨、付近に落雷が落ち、そのまま大きな家事になった。だが、最後まで取り残される同級生を放っておけず、自ら救出のため、最後まで残っていた。その際、全身に火傷を負う。 中学三年生では、通学路に暴走車が突っ込んでくる。対象だったクラスメイトを庇い、腕や足の皮が大きく剥がれてしまう事態になった。 その他、飼っていた小鳥を逃がしてしまい、野良猫に狙われたり。兄の勝った御守りがすぐに壊れてしまったり、イベントの日に限って大雨だったり、少し遅い帰宅をするだけで不審者に出くわしたり、小さな不幸から大きな不幸まで積み重なっている。 だが、本人は過度に卑屈になったり、偏屈になったりすることはなかった。両親や兄姉は彼の不幸体質を信じることはなく、「ああすればいい。」「こうすればいい。」とその都度解決策を見出してきた。それに感化されてか、彼自身もどんな不幸に遭遇しても、足が竦むことは無かった。小鳥は助けたし、お守りは直したし、イベントではいつもより多くの雨具を持っていき、不審者は迷わず通報しておいた。 だが、自分の運の悪さの自覚はあり、そのために周囲との関係はあまり作らず、なおかつ引っ込み思案で大人数と仲良くするのが苦手なタイプだったため、友人などは少なかった。狭く深くという感じである。 元々、色々とトラブルにより周囲に心配されやすいが、本人はいつも眉を下げたような微笑みを携えており、何かされてもすぐ許してしまう。相手の悪意や善意の理由を考える質であり、それが理解しているかは別として、周囲に無興味にはなれない。 幼い頃から母の料理に興味があり、子供包丁を持たされて手伝っていた。そのうち一人でも料理が出来るようになり、レシピを見ながら、アレンジをするのも好み、小学生ではパン屋さん、中学生ではコックに、高校生では料理人になる事を既に決めていた。昔から家庭科クラブや家庭科部に入っており、料理教室に通っていた時期もある。学生時代に家庭科クラブや家庭科部で活動していたために、料理以外にも手芸や小物作りが出来る。 中学生時代までは、これまでの経緯もあり、少し疲れたような子供だった。だが、高校に入り、一人の女性と知り合う。堂々とした立ち振る舞いの彼女は自分の隣の席であり、何度くじを引いても、必ず隣になり、何かペアを組む時は互いの手を取り合い、呼吸器官が弱いこともあり、度々保健室に連れて行って貰っていた。最初は、穏やかな会話を交わすだけだったが、そうして関係を重ねていくうちに、周囲に夫婦だとからかわれ、それをきっかけに恋人になる。それからも、自分がカノジョ、相手がカレシなどとからかわれ続けるが、本人は迷惑そうでもなく、何処か幸せそうでもあった。 それからも、不幸体質が完全に治ったわけではないが、彼女の発想の転換と、心の強さから、殆ど人並みの生活を送っている。 本人が言うには、これまでも恋の話は幾つかあったはずだが、これほどに心が弾むのは初めてで、初恋と言っても過言ではないらしい。 料理人の夢を叶えた経緯はあれど、周囲との人間関係があまり上手く行かず、料理教室を開くに至った。今は夫婦で営んでいる。時には出張コックで個別に教えに行ったりもしている。 料理教室では、声を出すのにも筋力が足りないため、みんなに伝わりやすいようにホワイトボードに書く文字が非常にデカい。だが、字は上手くなるようにと毎日真剣に練習しているため、読みやすくはある。 本人は穏やかな性格で、笑うとどこか暖かな雰囲気が出る。料理と手芸、植物と生き物が好き。家事は基本的に率先してやっており、家族のマフラーや手袋、ハンカチを作っているのも彼。植物に詳しく、家を転々と観葉植物を置いて育てている。飼い犬である麦の世話も、娘の手が届かないところは基本的に担当している。趣味がその辺で完結するため、スマートフォンを持っているものの、それほど機械は得意でなく、タイピングがかなり遅く、クックパッドで珍しいレシピを見るか、電話として使うか、くらいにしか用途がない。 手芸により、自身のエプロンの他に、腰に着けた花の飾りも作っている。 柚…「健康美」「汚れなき人」「恋のため息」 菜の花…「快活」「明るさ」 スイカズラ…「愛の絆」「献身的な愛」 ブッドレア…「恋の予感」「あなたを慕う」 首には家族写真を入れたタロットを下げており、仕事中はエプロンの下に入れている。左手には常に結婚指輪が嵌っている。 娘の陽菜が看護婦を目指すと名言しているため、将来的にある程度教えられるように勉強をしている。趣味の時間以外は仕事や勉強に使っていることが多々。 妻を一番可愛い人だと思っており、芯の強さや、立ち振る舞い、かっこいいとも言えるそれを、愛おしく思っている。これからも彼女と共に家族を守り続ける志であり、付き合った当初は不安や心配があったが、自らプロポーズした時には、全ての心が決まっていた。彼女と過ごす毎日が幸せである。 息子を、娘と共に一番大好きな人だと明言しており、家族を幸せにしたいと思う彼を可愛らしく思っている。それなりに思春期の節々を見せる彼の心情を同じ男子として汲み取っている。彼が自分たちを愛するように、自分も彼を愛しているが、いつか家族と同じくらいに愛する人ができれば、とも思っている。普段は色々と教える側だが、写真の撮り方だけは教わっている。 娘を、息子と共に一番大好きな人だと明言しており、まだ子供らしい部分があれど、そこも含めて成長していく彼女を愛おしく思っている。無邪気な彼女の意見を聞いて夕飯を作ることが多く、誕生日には一緒にケーキ作りを楽しんだりもしている。小学生であれど、結構な身長に、母の血筋をしみじみと感じている。 麦を可愛がっては居るが、顔を舐められたり、上に乗られてしばらく動けなくなったりと、振り回されがちではある。子犬と、家族が戯れる姿が好き。スマホのフォルダには大抵麦と家族で埋まっている。 また、最近よく腰をやる。 【とある幸せな家族の話】 全員生還 SAN-1 純銀のナイフを入手、効果はPOW+1

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