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いろんなものに聴診器を当てて音を聞くのが趣味。生物じゃなくても、音が聞こえてくる気がしてなんだか落ち着く。 どうしてもどうしても元気が出ない時はお守りのスマイルパクトを開いて「ぴかぴかりんりんジャンケンポン」とか「キラキラ輝く未来の光」とか呟いてる。元気で可愛い女の子に変身した気分になれば幾らか気も晴れた。幼い頃皆でプリキュアごっこするのが夢だった。初恋はウルフルン。 素直で表情豊かな美術の先生。嬉しい時は笑うし納得いかなきゃ突っかかる、感情に素直な人。ほんの少し引っ込み思案なところが残ってるが、穏やかな先生。 ここから先ソプスクネタバレあるよ！ 幼い頃から体が弱かったのは確かだった。喘息で直ぐに続かなくなる呼吸で両親にどれ程心配をかけたか分からない。直ぐに寝かしつけられる度に、健康な年の離れた妹を羨ましく思っていた。もっと私も両親と夜遅くまで喋りたい。もっと遠くまで出掛けたい。友達の家に泊まりにも行きたい。そんなささやかな願いだってずっと叶う事なんて無かった。 中学の時に長期入院をした。家に帰りたかった。だけど発作は続く。毎日の検査と発作の連続。 そんな時に絵を描くことの楽しさを知った。毎日お見舞いに来てくれた妹はそれを見て褒めてくれた。とても可愛らしく見える幼い笑みを向けられる度に、私は嬉しくなって日に何枚も何枚も絵を書いた。あの子が笑ってくれるのが私はずっと嬉しかった。 時は過ぎて私は中学の先生になった。妹の学校の美術の先生だ。あの時憧れだった遠出の旅行(心霊スポットトンネル)に行ったり、今度は仲のいい先生達とお泊まり会もする。もう喘息はすっかり調子良くなって、こんなに楽しい日々を送れる事が嬉しくて仕方ない。遅咲きの青春の様に舞い上がっている。 妹はまるで学校で顔を合わせても他人のような態度を貫いている。話したい事は沢山あるけれど、妹の中学生活に踏み入るのは姉として間違っているのだろうか。クラスでも部活でも居心地悪そうに1人。何があったんだろう…あの子の優しいところ、笑顔が可愛いところ、私は知ってる。私が入院中あの子に助けられた様に、私はあの子に出来ることは無いのだろうか。 思い切って学校で話しかけて見ればまるで家族を忘れた様な振る舞われ方に愕然とした。ちょうど私が中学で入院している時に妹が支えだったその時に、妹は私を他人にした。それでも私は、何があってもあなたの味方だよ。ずぅっとそう、思っていたのに。 いろんなものに聴診器を当てて音を聞くのが趣味。生物じゃなくても、音が聞こえてくる気がしてなんだか落ち着く。 どうしてもどうしても元気が出ない時はお守りのスマイルパクトを開いて「ぴかぴかりんりんジャンケンポン」とか「キラキラ輝く未来の光」とか呟いてる。体が弱かった幼い頃友だちもちゃんと出来ず、いつも1人遊び。元気で可愛い女の子に変身した気分になれば幾らか気も晴れた。皆でプリキュアごっこするのが夢だった。初恋はウルフルン。 ステータス：狂信者（空飛ぶパスタ教） 20b2aa

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